この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第35章 お迎え
稜はかなりそわそわしていた。

予定通り、事もなくお寿司屋さんでの食事会は終了し、女子事務員だけで例のごとくカラオケに来ている。

羚汰にどこのカラオケか聞かれて答えるのは答えたが、羚汰が到着する頃、表で待ってようと思っている。

もちろん、みんなには羚汰が迎えに来ることは言っていない。

言ったら絶対大騒ぎして待ち構えるに違いないからだ。

そろそろ着くかも。ちょっと早いけど、表で待ってよう。


稜は、コートを取り帰り支度を始めた。

「ごめん、そろそろ帰るね」

「ええっ!!」

「もう帰っちゃうんですか」

踊っていた瞳に通せんぼされてしまう。

「あー!さては、彼氏サンが待ってますね?」

「帰しませんっ!!」

酔っぱらった里奈に後ろから羽交い絞めにされる。

「きゃっ」

「高崎さん、最近なんか色っぽくなっちゃって、相当ヤってますね」

「えっ!な、何が!」

「最近仕事しててもエロフェロモン出まくりですよ?」

そう言いながら、後ろから胸を揉む。

「ちょっと、里奈ちゃん?酔ってる?」

コートを着ていたので手は大して当たらないが、慌てて里奈の手を振りほどこうともがく。

「そーですよ。こないだなんか、首のトコ、堂々とキスマークなんかコレミヨガシに着けて来ちゃって!」

「ええっ!」

慌てて首筋を押える。

そう言えば、昨日今日と朝がバタバタで首のあたりを隠すものをしてなかった気がする。

「やっぱりキスマークだったんですね!?見え隠れしてたから、そーなのかなって思ってましたケド!」

「やっだ~。どこ~??」

麻衣が、稜の首元を確認するために、前からコートをかきわけブラウスのボタンを外そうとする。

いつもは止めるハズの桃香や瞳も参加して、稜のカバンを取り上げたり、手を押えたりしている。

「ちょ、ちょっと?」

そこへ、ガチャっと音がして、ドアから誰かが入ってきた。

店員がドリンクでも持って入ってきたのかと、大して気にも留めない。

稜が一人ドアを見て驚く。


「りょ、羚汰っ!!」


どうやら、ドアの中央にあるガラス部分から中を伺って回って、稜たちの部屋を突き止めたらしい。


「うっわー。確かに、エグいね」

といいつつも、顔はにっこにこだ。


酔いもあって、4人はぽかんとしている。

「俺も混ざっていい?」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ