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第36章 お泊り会
その後、飲み直したり風呂に入ったりして、夜中の1時を過ぎた辺りでやっと羚汰から折り返しの電話がある。

どう返事をするか気になるからと、二人の前で電話を取ることになった。

なんだか恥ずかしい。

「ごめん。今日忙しかったから遅くなった。どうしたの?何かあった??」

優しい声がして、稜はほっとする。

「忙しいのにごめんね。...その、ちょっと、...お願いがあって」

千夏が、ジェスチャーでハンズフリーにして声を聞かせろと伝えてくる。
少し戸惑うが、ハンズフリーにする。

「何?なんでも言って?」

「...その。私の友達の、千夏と有希子、わかる?」

「うん。...あの噂を聞いてきた人でしょ」

羚汰のちょっとムッとした声がする。
千夏が何かいいだそうとするのを有希子が押さえる。

「今日、その千夏さんて人のとこに泊まりに行ってるんだよね?」

「うん。そう。...それでね。二人が、...その、是非会ってみたいって」

「...へ?誰に?...えっ?俺??」

「...うん」

少し考えてる。

羚汰が次になんて言うか、3人ともが息を殺して待つ。


「いいよ。いつ?」


すぱっとした決断に、千夏の声が出る。

「いいの??」

すぐに口を抑えたが、遅かった。

「...ひょっとして、皆で聞いてるの?」

「ごめんなさい。私達どうしても気になって」

有希子がすかさず、稜より先に謝りを入れる。

「...いえ。誤解されたままは嫌ですから。こんな事で誤解が溶けるなら」

少しトゲが入った物言いをするが、仕方ないだろう。

「で、いつですか。俺は今からでも行きますよ」

「終電ないし、今日はいいよ。また日を改めて」

「タクシーででも行きますよ?」

「!タクシーでそこからこの時間来てたら2万ぐらいしちゃうよ」

正確には2万かどうかはわからない。
だいたい、千夏もタクシーで帰ったことはないのだ。

「いいですよ。俺の事認めてもらえるなら、早い方がいいんで」

羚汰...。

稜の胸が熱くなる。

確かに、稜としても早く千夏や有希子にはわかってもらいたい。だけど...。
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