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第37章 クリスマスの奇跡
「羚汰...」

「大丈夫っ。とりあえず、部屋入ろ」

いくら熱く抱き合っていても、玄関はしんしんと寒い。

手をつないで、暖房がきいている寝室へ移動する。



「あー、暖かい」

部屋着に着替えて羚汰がいつものように稜を抱えて横になる。

「もー、昨日今日、ちょーーーー忙しかった!!」

「クリスマス前のお休みだもんね」

「うん。マジつかれた~」

「お疲れさま」

「うん。こうしてるとめっちゃ癒される~」

「そうなの?」

「俺はバイトだから、今日は無理矢理終電で帰らしてもらったけど、みんなまだまだ仕事してんだよねー」

「羚汰、バイト入れ過ぎじゃない?体、大丈夫?」

「うん。ちょっとシフト入れすぎた...。でも、稜のセイなんだけど?」

羚汰が拗ねたように、足を稜の足に絡ませる。

「へっ?私??」

「ん。シフト希望入れる11月中ごろさ、稜が俺の事避けてたじゃん?」

そう言われてみれば、あの頃は羚汰の事好きになっても報われないと、避けるように習い事を沢山入れて過ごしていた。
もう随分昔のことに思える。

「引越しまでする予定だったでしょ?」

不動産屋めぐりして資料を集めて吟味していた時に、羚汰に遭遇したっけ。

でもそれとどういう関係が...。

「あれ、相当ショックで。だから、先輩にもやめとけって言われたんだけどさ、ついバイト入れるだけ入れまくったの」

「...羚汰」

「今は後悔してるんだよね〜。稜と過ごす日が少ないしー。だから、来月は少し減らした〜。土日も、連休は無理っぽそうだけど、お休みは貰えそう」

「ほんと?嬉しい」

「1月2月は試験もあるけどね〜。レポートが多いけど」

そうだった、羚汰は大学生。試験もある。
医学部のことは良く分からないが、科目も多そうだ。
確か、医学部は、1年生は一般教養で、2年目から学部や科、分野によって授業が別れてゆく。と聞いたことがある。

「こないだ先輩の卒論を見させてもらったりとかしてさ〜。俺もそろそろテーマとか色々決めなきゃなんだよね」

テーマとか色々を決める?
何の医者になるか???
それとも、テーマということは、研究系なのだろうか??
医学部のことは、サッパリわからない。

「...そう。よくわからないけど、頑張ってね」

「うん...」

羚汰があくびをしている。
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