この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第37章 クリスマスの奇跡
思ったより早く片付いたので、クリスマスだしとケーキを焼く。

ケーキと言っても大したものは作れない。

ホットケーキの生地を薄く焼き、買っておいたイチゴと生クリームをくるっと丸めた生地の中に入れ、簡単なロールケーキを作る。
それを適当にカットして、立てらせて上からも生クリームをかけて、丸ごとのイチゴを先に乗せ、キャンドルに見立てたケーキだ。

これなら大した量ではないし、夜中にでもペロリと食べれそうだ。

2人でやるクリスマスパーティは、今度の月曜日だしこれでいいよね?


居間のエアコンを付けて待っといてと、羚汰から連絡が入る。

どうやらバイトが終わったらしい。

今日も終電ギリギリ間に合うらしい。

嬉しいけど、逆にお店はいいのかな...。



「ただいまっ!!!」

駅から走って帰って来たのか、かなり息があがっている。

いつもなら玄関先で熱烈なハグとキスがあるのに、すぐさま腕を掴まれ、居間へと移動する。

「早く、こっち」

ずんずん進んで、奥のソファーに座らされる。

「え。何、どうしたの?」

「いいから、座って」

羚汰がテーブルの上にケーキが置いてあるのを見つける。

「あ」

「うん。ちょっと、クリスマスだし、作ってみたんだけど」

「...かわいいね。でも、これ、後でいい?」

羚汰がコートを脱ぎながら、稜の隣に座る。

「うん...」

何があったのだろう。すごく胸騒ぎがする。

羚汰の表情から、いい話なのか、悪い話なのかが想像つかない。

「じゃあ、一度冷蔵庫に...」

「そこまで時間かからないから大丈夫」

「...そう?」

マフラーも外して、隣に座る稜の手を握る。

「稜...。質問があるんだけど、いい?」

真剣な顔が近くにある。

「...うん」

羚汰の迫力になんだか押されるようにして稜が返事をする。

片手が稜の頬を包むように触る。

「...稜。緊張してる?」

いつもの羚汰と少し違う気がして、ドキドキする。

「緊張しないで。ちょっと、質問があるだけだから」

にっこり笑う羚汰が、少し稜の心を落ち着かせる。

引き寄せられ、ソファーにもたれる羚汰の胸の中に抱きしめられる。

横に座っている為、肩に顔を押し付けるような体勢になる。

羚汰が移動して、後ろから抱きしめられる体勢に変わる。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ