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第39章 深まり
赤くついた跡が、すごく恥ずかしい。

こんなにクッキリついているのに気づかなかったなんて。

熟睡している時だろうな。

...羚汰、寝てなかったのだろうか。

胸がズキリと痛む。


でも、こんな見える所に付けなくてもいいのに。

絶対ワザとだ。

私が気づかないけど、皆にはわかる位置。


稜は引き出しを探す。

どこかに絆創膏があったはずだ。
ランチで出かけたずっと前に、試供品で配っていたのを引き出しに入れた記憶がある。

どの引き出しに入れたっけ。

ごそごそ探していると、向かいの机の桃香が声を掛けてくる。

「何探してるんですか?」

「んー?絆創膏。もらったやつが、確かこの辺にあったと思ったんだけど。ナイなぁ」

「よかったら、コレ使います?」

桃香が持っていたのを差し出してくれる。

「ありがとー」

差し出された絆創膏を見て、びっくりする。
ふなっ〇ーの絆創膏で、黄色のそれはとても目立つものだ。

「えっ!ちょっとこれは...」

「えー、可愛くないですか?」

その絆創膏を貼ると、逆に目立つような...。

受け取るのを躊躇っていると、桃香が怪訝な顔をする。

「どこに貼るんですか?」

「あら。隠しちゃうんですかぁ〜?」

どう返事をするものかと思っていたら、電話を終えた麻衣だ。桃香へ耳打ちをはじめる。

「へ〜。どっちがいいですかね?キスマークと、ふ〇っしーとー」

2人ににやにやと見られて、はっと気づく。もうすぐランチに出た数子が帰ってくる。

「...ふなっ〇ー、下さい」

2人がにんまりと笑った気がするが、仕方ない。

「はいどーぞ」
「麻衣、貼ってあげますよ!」

確かに自分では貼りにくい位置なので、この際と麻衣に任せる。

「うふふ。出来た!」

「ありがと...」

鏡で確認すると、さっきのよりも派手な絆創膏が2種類並べて貼ってある。
ふなっしーの全身が絆創膏になったやつと。
『ぶしゃー!』という赤い文字のセリフ付きの顔のアップだ。
単品でも目立つのに、ダブルですごく目立つ。

「えっ!ちょっとこれ!!」

「だって、1枚だとハミ出ますもーん!」

「...」

「可愛いから大丈夫ですよ!」

桃香も嬉しそうだ。
離れた場所で、瞳と里奈も笑っている。

「何々、なんの話ー?」

数子が帰ってきて、慌てて稜は仕事に戻った。
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