この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第40章 candle night
羚汰を部屋から追い出して、大急ぎで風呂に入り、化粧し直す。

用意していた服を来て、隣に行くだけだが、一応コートも着る。

コート脱いだときに、喜んでくれるかな?

迷ったが、サンタ帽も被って、準備万端。

これからそっちに行くよと、羚汰にメッセージを送る。

OKが出たので、ドキドキしながら、既に2人の部屋ではあるが、インターホンを押す。

少し待っていると、バタバタと羚汰が出てくる。

「なんで入ってこないの?ほら、早く」

腕をつかまれ、居間に連れていかれる。


どんな飾がしてあるのかと、胸踊らせて部屋に入るも、いつもと変わらない。

昨日あんなにあった荷物もすっかりなくなっているし、なにやら殺風景にすら感じる。

???

部屋の入口で立ち尽くしていると、カウンターキッチンから出てきた羚汰になにやら手渡される。

「はい。持って?」

「え」

渡されたのは、大きめの皿だ。上にアルミホイールが被せてあり、ラップもしてあるので、中身は見えない。

「そっちはピザ。俺はこっち持つから」

見ると、羚汰も何やら大きな皿の他に、紙袋をいくつか腕に下げて持っている。

「?これー」

「はい、しゅっぱーつ!!」

部屋から出ていこうとする羚汰に慌てて続く。

「え?ここでするんじゃないの??」

イキナリ何かを思い出した羚汰が振り返る。

「稜、薄着だね。そのカッコじゃ寒いよ」

羚汰が荷物をカウンターに置いて、寝室へ向かう。

「あ、稜はそこにいて!」

ドアをほんの少し開けて、羚汰が寝室へ滑り込むように消えた。

何が何やらさっぱりな稜は、ピザを持ったまま立ち尽くす。

羚汰がまたドアを少し開けて帰ってきた。
手には、サッカーの時用だろうか。ゴツくて長いベンチシートコートを持っている。

「はい、稜。これ着て」

「ええっ!...これ、着るの?」

「だって、ちょーーー寒いよ?今日!!」

確かに、天気予報で今日は寒くなると聞いている。
だが、せっかくおしゃれして来ているのに、この全体が真っ青で、赤いロゴがでかでかと付いたベンチシートコートはありえない。

「...ねぇ。どこ行くの?」

「いいから、いいから」

ピザを下ろされ、綺麗なコートの上に、半ば強制的にベンチシートコートを着さされる。
ごつくて長いマフラーも手に持っていて、その上からぐるぐる巻きだ。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ