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NEXT 【完結】
第40章 candle night
そして、またピザの皿を持たされる。

何だか予想と違う流れに戸惑う。

そんな稜を見て、羚汰がにっこり笑う。

「すぐわかるから」

そう言って、羚汰も荷物を持ち直し、部屋を出る。
鍵をかけて、エレベーターのほうへ向かう。

部屋で過ごすとばかりー。

「稜?...りょーう!」

声がして、羚汰の姿を探す。

エレベーターの前に立って待っていたのだが、羚汰の声はエレベーターを通り越した非常階段からする。
まさかそっちから声がすると思ってなかったので、びっくりする。

「こっちだよ」

そう言って、非常階段を“上がって”行く。

稜たちの部屋はマンションの最上階の7階で、上には何もない。

「え?羚汰??」

慌てて後を追いかける。

それでも非常階段を上がっていくと、屋上へ行くあまり背の高くない柵状のドアがある。そのドアには鍵がかかっている。
確か、屋上にはエレベーターの点検室がある。その為のドアらしい。

「よっ、と」

羚汰が、そのドアの前に置いてある脚立を登る。

「...この脚立!!」

見覚えのあるその脚立は、稜が随分前に羚汰に貸したやつだ。

羚汰が、脚立を登ってドアの向こうに乗り越える。
向こうには羚汰の部屋のカウンターに置いてあった背の高いスツールが置いてある。そこへおりて、こちらを覗いている。

「はい。次は、稜。その前に、危ないからその皿をちょーだい」

一旦床に荷物を置いた羚汰が手を伸ばして、稜のピザの皿を受け取ろうとしている。

そこで稜は、やっとどこに向かおうとしているか理解した。

「え?屋上?屋上で食べるの??」

「あーたーりー!ほら、皿」

びっくりしながらも皿を渡し、脚立を登る。

何も聞かされていなかったので、ヒールを履いている。
ヒールを脱いで手に持ち、脚立に登る。

長いコートやベンチシートコートがゴワゴワして登り憎かったが、なんとか脚立を登って柵を乗り越え、スツールに足を伸ばす。

「なんか、ちょーエロいね」

稜のコートが足を開いたことによって、編みタイツの足が大きく見えている。

慌てて降りながら、稜が言い訳をはじめる。

「だって!部屋でパーティとばっかり思ってたから!」

「ごめんごめん。でも、こっからだから」

羚汰が稜の手を取り、くるりと体をフォークダンスのように回す。
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