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第41章 約束の約束
「あのサンタは超エロかった。また着て?」

羚汰が笑いながら稜を抱きしめる。

「クリスマスになったらねっ」

「えー、1年も先?」

「だって、サンタだもん」

「ちえー。...次はバレンタインか。楽しみにしとこ♪」

「えっ」

稜の戸惑いを遮るように羚汰が続ける。

「バレンタイン、チョコも好きだし、ケーキもいいね!!んでもってメインは...」

肩を抱きしめていた腕がゆっくりと稜の腰に巻きつく。

今回、クリスマスは羚汰に全て任せてしまった。
バレンタインは稜が計画して何かしたい気持ちはある。

「...バレンタインは私が何か計画するね」

「やった!」

「チョコは作るし、考えるけど...。今回みたいに素敵なのをする自信ないな」

イルミネーションにキャンドルであんな素敵なクリスマスをされてしまったら、バレンタインはどうするか考え物だ。
でもどうせなら羚汰が驚いて喜んでくれるようなことがしたい。

「んー、またセクシーサンタみたいなのを着てくれたら、それだけで俺は嬉しいけど」

そう言いながら、稜の胸を後ろからさわさわっと触ってゆく。

「メインは稜だし?」

「!」

さっきの意味はそういう事だったのか。

今更気付いて恥ずかしくなる。
慌てて羚汰の腕に手を掛けるも、びくともしない。

「ぁっ...んっ...」

ゆっくり触っていた羚汰の指が、頂きをつまむようにして弄ぶ。

「かわいい...」

稜の肩から顔を出して指の中で踊る先を見つめている。

「やっ...」

恥ずかしくて、体を前のめりにして羚汰の視線から逃れようとする。
狭い浴槽の中、そう動けないのであまり意味はない。

「そんな...いっつも見てるし」

「っ...だって、今日っ、いっぱい食べたから、お腹がっ」

羚汰が軽く吹き出す。

「もうっ、笑わないでよっ」

振り返った稜の唇が覆われる。

「んっ...んふっ...」

逃げようとする稜の顔を片手でつかまれ、咥内にぐいぐいっと舌が侵入する。

抵抗しようとしていた稜もいつしか体を預けて、羚汰の動きに合わせて舌を動かしていた。

交わされる舌の音が、こもった風呂場に響きわたる。

2人が動くたびにお湯も動いて、その水音すら厭らしく聞こえる。
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