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NEXT 【完結】
第42章 Sweetest
2人は、ぐったりした体をベッドに預けていた。

荒い息と二人の体に浮かぶ汗が先ほどまでの情事を物語っている。

仰向けになっていた羚汰がなんとか体を起こして、ベッド下に落ちていた掛け布団にくるまるようにして、隣に俯せで横たわっている稜の頭を撫でる。

「稜...大丈夫?」

「ん...はぁっ...大丈夫じゃない、かも...」

反対を向いていた顔を羚汰の方へ向ける。

その顔を見て、羚汰が体をまた寄せる。

「その顔、ヤバすぎ...」

そう言って、体を抱き寄せ頬にキスをする。

「んっ?」

「あぁ、もう、ホントやばいから!こっち見ちゃダメー」

稜を抱きしめたままぐるんと半回転し、背中から抱きしめる。

「えっ、何で?私もぎゅってしたい」

「...ほら、そーゆーこと言う」

巻き付いていた羚汰の腕がより一層きつく巻かれる。

「そんな可愛いコト言ったら、また襲うよ?」

さっきまでふざけ口調だった羚汰の口ぶりが、少し甘ったるいものが加わってゆく。

耳元で囁かれて、稜の体にぞくぞくっとしたものが走る。

さっきまであんなに激しく体を重ね、まだナカに羚汰の感覚が残っているのに、また稜の中心が潤ってきているのがわかる。

どう返事をしたものか黙っていると、また頭を優しく撫でられる。

「さっきはごめん。ちょっと激しくシ過ぎた」

確かに、いつもの羚汰よりなんだか情熱的だった。
いつもは稜の体を気遣っているのに、今日は羚汰の感情がとめどなく押し寄せてくるような...。

でもそれは、稜も同じだった。
いつもより羚汰を求めて、いつも以上に自ら動いた。
今更ながらに自分のしたことが恥ずかしくなり、稜はどう返事をしていいものか戸惑う。

ふと撫でる手が止まり、羚汰がベッドから立ち上がる。

「...羚汰?」

「ちょっと、寒いかもだけど、窓開ける」

カーテンは閉めたまま、少しだけ窓が開けられた。
冷たい風が勢いよく入って来て、羚汰が慌てて閉める。

「うっ、やっぱ寒いっ!」

大急ぎで布団に入り、稜に抱き着く。

「何やってるの?」

くすくす稜が笑う。

「んー。実はさー」

羚汰がぽつぽつと少し話しにくそうに話し出す。

「そのキャンドル、媚薬っていうか、そーゆう気分になっちゃうヤツらしーんだよね~」

「えっ」
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