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NEXT 【完結】
第43章 買い物デート
ユウが、他の二人にもカフェラテを運んでいる。
カップがバラバラになるのは仕方ない。
しかも、3つのうち1つは、稜がコンビニのシールを集めてもらった、可愛いキャラクターものだ。

「はい、稜も飲むでしょ」

いつもの稜のカップにカフェラテが注がれている。

「ありがとう」

コーヒーのいい匂いが鼻をくすぐる。

見るからに熱そうなので、口をつけるのを躊躇っていると、目の前の光がフッと遮られる。

ちゅっと音がして、羚汰の顔がさっと元の位置に戻る。

「!!!」

目測を誤ったのか、狙ってなのかはわからなかったが、唇ではなく唇にほど近い頬っぺだった。

それでもみんながいるのに!!

びっくりして羚汰を見ると、一瞬にっと笑ってから、素知らぬ顔でマシーンの片付けをはじめた。

「リョウ〜。ティラミスって残ってないんすか〜?」

ソファの3人から、声が掛かる。

「あ、全部食べた」

「ええっ。あれ全部?2人で??」

「8割がた食べたのは、こっちの稜だけどね」

「違っ、羚汰も半分食べたじゃん!」

「えー、そうだっけー?」

ほぼ半分ずつしたのに。
みんなの前でそんな大食いみたいに!!

悔しいから、洗い物をしている羚汰の脇腹をつつく。

「稜、ごめん、くすぐったい」

「もう」

「そこ、イチャイチャしないでくださーい」

稜がカップを持って、ソファのほうへ移動する。

「あ、ちょっ」

羚汰が慌てているが、もうしらない。

3人がにこにこ、というより、にやにやしながら、稜を和に入れてくれる。
クールそうな子の隣、ソファに座る。

「ティラミス、美味しかったですか?」

「うん。すごく。ラコルテのティラミスって凄く美味しいよね〜。沢山食べれて幸せだった」

精悍な子がにんまりして、他の二人もその子を笑って見ている。



「お店のドルチェは、俺が作ってるんです」

照れたようにその子が言う。

「昨日のやつも、俺が作ったんですよ〜」

「そうなの!!」

デザートを作ってるとは到底思えない風貌だが、人は見かけによらない。

「てっきり羚汰が作ったのかとー」

「あ、なにバラしてんだよ!」

洗い物が終わった羚汰がこちらに混ざってくる。
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