この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第43章 買い物デート
「ってゆーか、お前ら、そろそろ帰れよー」

照れているのか、何やら焦って羚汰が促す。

手伝ってもらった手前強く言えないのか、そんなに言葉ほど言い方はキツくなく、威力はない。

3人は、動じず笑いながらまったりしている。

どうやら先輩・後輩といっても、仲の良い友達関係のようだ。

「なんかこの部屋、居心地よくて...」

クールな子は、クッションを抱えてソファにもたれて今にも眠りそうだ。

「確かにー。このラグも気持ちがいいしなぁ」

精悍な子が、ホットカーペットにもなっているラグに寝転ぼうとしている。

「こら、寝るな」

羚汰が慌てて手を引っ張っている。

「えー、俺、お腹すいた」

ラグに胡座をかいたユウがそう言って、カフェラテの入っていた可愛いカップをテーブルに置く。

「皆でラーメン行こうよ〜」

「えー、またラーメン?」

「行け行け、ラーメンでもなんでも」

羚汰が、やれやれといったカンジで安心している。

「ね、ラーメン食べに行きましょ」

「えっ、私??」

まさか誘われると思わなかったので、のんびりカフェラテを飲んでいた。ビックリして、上擦った声が出る。

「お前たちと行くわけねーだろ。俺たちこれからデートなの!邪魔するなよ」

「えー。みんなで行こうよぅ」

「ユウ、流石にそりゃ無理だよ」

クールな子が止めてくれている。
さっきまで眠そうにしていたのに、膝の上に肘をついて顎を乗せ、稜の方へ顔を向けている。

「女性は、ラーメンじゃなくてパスタとかのほうがいいですよね」

首を傾けてにこりと笑うと、クールな印象を醸し出していた目がタレてとても柔らかい雰囲気になる。

「ちょ!ダイキ、何やって」

稜が思わず見とれていると、羚汰が慌てて立ち上がる。

ダイキと呼ばれたクールな子は、ニヤリと笑ってまたソファにもたれた。

他の2人もにやにやと笑っている。

「パスタ好きだけど、ラーメンも食べるよ?」

「稜!」

「ほら、ラーメンにもう一票!」

ユウが喜んでいる。ダイキもニヤリと笑っていて、何か誘導尋問にでもはまったのだろうか。
羚汰の強い視線を感じる。

「いや、行かないよ...」

「えー」

「もー、カフェラテ飲んだら、とっとと帰れ!!」

そわそわしていた羚汰が、稜の手を引っ張って、立ち上がらせる。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ