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第44章 Situation
「え...。言いたくない」

「はっ、何ソレ!?」

稜の顔を覗き込もうとする羚汰の力に反して、しがみついたまま稜が答える。

「だって、桃缶とか意地悪言うし、仕返しだもん」

桃缶に変わる何かいい例えがないか考えてみたものの、咄嗟になんて思いつかない。
なんだか悔しいから、柑橘系のいい匂いとは言いたくない。

「だから、意地悪とかじゃないんだって。機嫌直して?」

羚汰が、しがみついたままの稜の首筋にくすぐるようにキスをいくつも落とす。

「きゃっ、もう、くすぐったい」

「いい匂いなんだって。めっちゃエロい匂い」

「エロいの?桃缶が??」

「もー、ごめんって。桃缶、忘れて」

羚汰の両手が、稜の顔をがっつり掴む。

「ね?」

オデコをくっつけて、稜を見つめる。

「んー。どうしよ...」

稜が言い終わる前に、唇が重なり、ゆっくりやさしく吸われる。

「忘れた?」

優しく覗き込まれる。

「...まだ」

少しわらった羚汰の顔が近づいて、今度は舌が少し触れるキスを落とす。
目を閉じて、やさしく触れる舌を感じる。

「どう?」

「まだ、足りない」

にっこり笑って、また羚汰がゆっくり近づく。

今度は、大きく開けた口から、稜の舌を吸うようにして口が重なる。

「んふっ...」

稜の口内をゆっくり撫で回し、稜から力を奪う。

「はぁっ...」

羚汰にしなだれるように、体を預ける。

羚汰の舌が耳を這い、手はワンピースの上から体を撫でまわす。

「んっ...、羚汰っ」

「何?」

呼びかけても羚汰は一向に止まる気配がない。

「...ねぇ、ベッドに行こ?」

だいぶ日が登って、カーテンを開けている居間は、もうすっかり明るくなっている。

「いいじゃん、ココで。このままシタい」

羚汰の指がワンピースの裾をするすると昇り始める。

ショーツを脱がされているので、すぐそこが顕になってしまう。

必死にその指を防ぎながら、稜が身をよじる。

「...んっ、だって、明るいっ、よっ」

「ん、だね」

「あっ、やっ、ほら、カーテン、開いてるしっ」

ソファの上を逃げるようにして、せめてカーテンを閉めようと、手を伸ばす。

「誰からも見えないって」

背中から抱きついた羚汰が、その手を遮る。
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