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第44章 Situation
「やだ...」

恥ずかしすぎる。

外から見られるかもというのもあるが、こんなに明るかったら、今までの比でないぐらい細部まで羚汰に見られてしまう。そっちのが恥ずかしい。

羚汰と違って、体には全く自信がないのだ。

もう少し胸が大きかったり、ウエストがクビレていたりしたら...。
いや、そうだとしても、きっと恥ずかしい。

稜が短いあいだに色々考えたのが羚汰にもわかったのか、稜の頭を撫で続けながら、声にならない笑いを浮かべている。

「そんな風にイロイロ考える余裕、なくしてあげる」

「なっ...」

優しく抱きしめられ、羚汰の舌が近づいて、稜の口内を激しく時にやんわりと駆け回る。

「んふっ...んっ...」

羚汰の動きに翻弄され、わずかに残っていた抵抗する力が完全に奪われる。

そのまま誘導されるがまま、上下が入れ替わり、寝そべる羚汰の上に跨がり胸を弄ばれる。

胸を下から揉みしだき、音を立ててむしゃぶりつき、悶える稜を嬉しそうに見上げている。

「はぁっ、...気持ちい?」

「んぁっ、んっ...んはぁんっ」

のけぞるようにして悶える稜を追いかけて、羚汰も起き上がり、そこで抱き合うようにもつれる。

顔が近づき、またやさしく舌を交わす。
柔らかく舌が絡まっては離れ、時折透明な糸が朝日に煌めく。

「羚汰...」

「...ん?」

稜の手が、羚汰のスエットにかかる。

その様子を嬉しそうにして、羚汰が唇を軽く合わせる。

「欲しくなった?」

「んっ...。私がつける」

床に落ちているパーカーから、羚汰がゴムの袋を拾い上げると、稜に手渡す。

それを真剣な表情で開ける稜の顔にキスを落とす。

半ばソファに仰向けになった羚汰が自分でスエットを脱ぐと、稜がそそり立つモノに被せてゆく。
その頭を撫でながら、真剣な横顔を見つめている。

「...これでいい?」

「ん...、おいで」

羚汰が腕を引っ張る。
そのまま上に乗れと言うことだろう。

この明るさではまだ少し抵抗があるが、それより早く重なりたかった。

恥ずかしさを押さえる為、羚汰から視線を外して、結合部を覗きながらゆっくり腰をおろしてゆく。

「んぁっ...んんっ、はぁあんっ」

ナカを羚汰の固いものがゆっくりと擦れて、全身に衝撃が広がる。
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