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NEXT 【完結】
第6章 喧嘩からの...
仁王立ちしている人物は、大学生であろうかわいい女の子だ。
ホットパンツに短いブーツを履いて、キレイな生足を惜しげもなく晒している。まだ幼そうな顔立ちに、重そうなつけまつげとバッチリメイク。

「...サキ」

そう呼んだのはリョウだ。

「なんで返事くれないの!?」

「...だから、レポートがあるって言ったじゃん?」

「既読になってんだから返事ぐらい打てるでしょ!!」

早速喧嘩が始まってしまった。

稜は、そーっとその場を離れようとする。

その動きに気付いた、サキが睨む。

「で、誰、このオンナ」

やばい。そんなんじゃありません!!と言い返したいところだが。逃げた方がよさげだ。

「ってゆーか、オバサンじゃん?」

「...近所の人だよ。ちょっと立ち話しただけ」

「なんなの?このオバサンとハナシをする時間はあるわけだ」

「...オマエの方こそ、どうなの。決心ついたわけ」

「それとこれとは話別じゃん!」

稜は、二人が言い争っている間に自分の部屋に戻った。

他人の痴話喧嘩みちゃった。。。

稜は、心臓がばくばく動くのを感じる。

しかも、相手はおそらく、いつもの相手のー。


リョウは、あーゆーのが好みなのか。


確かに、2人が並ぶと今時の大学生カップルだ。
きっと目立つ2人に違いない。

部屋の真ん中のラグに座っていると、リョウたちが隣の部屋に入ってきた音がした。

かなり乱暴に玄関ドアを閉め、部屋をどたどた歩いている。

まだ言い争っているようだ。
サキと呼ばれる子の甲高い声ばかりが響いて聞こえる。
明らかに、サキが一人で激高している。

「何でそうなるの!!」

「マジムカつく!!!」

「ムリ!キモイ!!!」

リョウの声が全く聞こえないが、どうしているのだろうか。
いつもの優しい声で、宥めているのか。
それとも、少し厳しく諌めてるのだろうか。

何2人の動向を気にしてるんだ!

とふと気づいて、稜は慌てた。

化粧を落として寝よう!!

そう思い、台所で顔を洗う。
稜の部屋はシャンプードレッサーなどないので、台所で顔を洗ったり歯を磨く。

5分はそうやって喧嘩一方的な言い争いが続いていたが、急に静かになった。

やれやれ、仲直り?

部屋着に着替えた稜は、布団に入った。





「...あっ!...んっ!...ダメっ!!」
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