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NEXT 【完結】
第45章 お見合い
いつもの嬉しそうな羚汰の声が聞こえる気がする。

「ふふっ」

口の端から笑いがこぼれてしまう。

ぎゅーっと抱きしめられて、あの匂いに包まれる。


抱きしめられたまま、顔や首、耳など、あちこちにキスが落とされる。

くすぐったくて、だけど温かくて、心地いいキスが。

「うふっ、くすぐったい〜」


夢の中で羚汰とじゃれながら、冷静に考える自分がいる。

こんなリアルな夢までみるなんて、どんだけ羚汰に恋しているんだろう。

すごく会いたい。

ここ数日会えなかっただけで、すごく恋しい。

羚汰に触れたい。


そして、触れられたい。


「羚汰...会いたいよ」


夢の中でいちゃいちゃしているのに、つい言葉となってぽろりと出てしまう。


夢の中の羚汰が怪訝な顔をしている。


それから、ふっと笑って。

「俺も会いたかった」


顔を優しく撫でられる。


指が頬を撫で、また唇をゆっくりなぞる。


羚汰の唇が近づいて、そーっと触れる。

吐息が交わされ、何度もゆっくり口づけされる。

次第に優しく舌が入ってくる。

暖かい感触が心地よい。

「...んっ...んふ」

何度も何度も交わされる軽いキスに、稜は次第に腕を回し羚汰を引き寄せる。

稜から舌を強く差し入れ、羚汰を求める。

羚汰の上に覆い被さるようにして、貪るようにキスを繰り返す。

次第に夢心地が覚めてゆくー。



ふと何かに気づいて、かばっと体を起こす。

「...羚汰!?」

「ん?」


夢だと思っていた羚汰はどうやら現実のものらしい。

「嘘っ!!」

「?何が嘘??」

羚汰が笑っている。

「だって、まだ夜だし。羚汰なワケない」

羚汰は明日の昼過ぎに帰ってくる予定だ。

「1日早く帰ってきちゃった」

「...本物?」

恐る恐る羚汰の頬に触れる。

なんだかまだ夢の中にいるみたいだ。

「あはは。本物だよ」

羚汰が、頬にある稜の手を掴んで、口にずらしてキスをする。

「もっかいキスする??」

まだ呆然としている稜に、羚汰の顔が近づく。

「ん...」

今度は羚汰から舌が入ってきて、稜の中を駆け回る。

舌を絡めながら、稜は羚汰を実感する。

羚汰だ。

「羚汰っ!!」

その首に抱きつく。
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