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第46章 Difference
ダイキは、真っ赤になって俯く稜を見て楽しそうにしている。

「もう、ウザいなぁ。あっち行けよ。邪魔すんな」

羚汰が、稜の手を握って引き寄せる。

「何ノンキな事を言ってんすか。ジョーダンはそのぐらいにして、もう行かないと時間ですよ」

「う...」

「今日はアキラさん来るみたいだし、急いだ方がいいと思いますけど」

「マジで?やっばー」

アキラ?アキラって誰だろ。
稜の様子からすると、苦手な人?それか、偉い人かな?

「じゃ、稜またね!」

羚汰は、ちょっと考えてから、稜のほっぺにちゅっとした。

!!

驚いていると、その様子ににっこり微笑んでから、羚汰がダイキとお店のほうへ急いだ。

呆然と立ち尽くしていると、お店の前で羚汰が振り返って手を振っている。
しつこく手を振る羚汰を、ダイキが首元を掴んで引きずって行く。

お店の中に消えるのを、手を挙げたまま見送り、それから稜はマンションに戻った。

途中、買い物もして、羚汰との部屋に戻る。


おばさんに電話しないといけないが、気が重い。

夕方だし、おばさん、ご飯のこととか忙しいかも。

と、夜まで待つことにした。

おばさんに何て説明しようか考えながら、洗濯物を洗濯機から取り出し、畳む。
羚汰の部屋の洗濯機は、斜めドラムの真新しいやつで、乾燥機能も付いている。出かけるときにシーツなど一式仕掛けて行ったのだ。

部屋の掃除もして、晩御飯も済ます。
明日から、稜は仕事だ。お弁当も作る。
羚汰はまだ冬休みなので、バイト三昧らしくお弁当はいらない。

8時になって、意を決しておばさんに電話をする。

「あら、稜ちゃん。お母さんとよく話し合ったのね?」

母親に説得されたと思っているのか、おばさんは上機嫌だ。どんなに向こうが乗り気なのかを、とくとくと説明し始めた。

稜は、大きく息を吸い込んで、遮るように言葉を発する。

「ごめん。おばちゃん。お断りして欲しいの」

「んまー!なんで!!」

稜は、自分とは性格が合わないこと。
家の格式や考え方が、あまりにも違うこと。
あまりに相手が太っていたこと。
などなど、断る理由を並べる。

おばさんは、母親からも聞いた向こうの言い訳をして、こう言い放つ。

「こんないい条件のお話、早々ないんだから少々の事は目をつぶらなきゃ」
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