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NEXT 【完結】
第46章 Difference
また今日も、スマホのアラームで目が覚める。

「ん...」

枕元に置いたスマホを薄明かりの中、半ば手探りで探す。

スマホを見つけて、いつもの様にアラームを止めようとして、違和感を感じる。

ん?こんな音だっけ??

この鳴り響いているアラーム、私のスマホのじゃない。

「...うーん」

隣の羚汰ももぞもぞしている。

きっと羚汰のスマホの音だ。

しかし、稜のスマホはまだ5時半。
羚汰は、何か予定でもあるのだろうか。

もぞもぞはしているが起きる気配はない。

「羚汰。りょーたっ。アラーム、鳴ってるよ」

「うーん...」

声を掛けても起きないので、腕を掴んで軽く揺する。

起きないにしても、早くアラームを止めて欲しい。
5時半ならまだ一時間以上眠れるのに、さっきから稜が段々と目が覚めてきた。

「ねぇ、起きなくていいの?」

「うー、おきるー」

羚汰がやっとスマホを探しはじめ、ベッドの下を手探りしている。

アラームが止まるのと同時ぐらいに、羚汰が布団から出たらしく稜の隣が寒くなる。

布団を引き寄せようと手を伸ばすと、羚汰が布団に戻ってきて、稜の体を後ろから抱きしめる。

「え?出掛けるんじゃないの?」

「んー?こんな朝早く出掛けないよ?」

そう言いながら、首すじに唇を這わせる。

「え?だって...」

羚汰の手が、稜が着ているパジャマの中にするすると入ってくる。

「だって、こーでもしないとデキないから」

くすくす笑いながら、耳たぶを口に入れる。

「えっ、嘘っ。今から?」

この為に、わざわざアラームまで鳴らして?

「約束したじゃん?」

そうだけど。今日も仕事の日なのに。

「大丈夫、ちゃんと遅刻しないように終わらせるから」

稜の考えていることがわかったのか、羚汰が真面目な顔をする。

終わらせる、って...。

なんだかその表現が可笑しくてつい笑ってしまう。

自分で言ってオカシイと思ったのか、羚汰も笑う。

「あは。終わらせるって、なんか変だね」

そう言いながら、仰向けにした稜の顔のあちこちにキスを落としてゆく。

「ね、しよ?」

そう言いながら、何度も軽く唇を合わせる。

「ん...」

次第に深くなってゆく口付けを、了承と受け取って、羚汰の手がパジャマにかかる。

「これ、着てくれたんだね?」
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