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NEXT 【完結】
第6章 喧嘩からの...
結局稜はカイ3世と離れがたく、月曜日の早朝に帰ってきた。


親元で3ヶ月暮らしていたから、3世はすごく頭がよくしつけもキチンとしてあって良い子だった。

はじめて家に入った時はちょっと走り回っていたが段々慣れ、3人に同じように甘えてきた。

カイは大人になってから飼ったので、初めての子犬。
3人とも、子犬の可愛さにメロメロだった。

稜がスマホで3世の写真を撮りまくっていたら、母親が「私もスマホにする!」と言いだし、「じゃあ、わしも」と、2人ともが古いガラケーだったのを最新のスマホに変更すると言い出した。

日曜日は、朝から携帯ショップに行って並んで機種変をし、使い方を一日かけて両親に教えた。
両親が同じスマホにしたのがよかった。
3世の為、2人は嬉々としてスマホを触って慣れていった。

母親が、試しに弟に3世の写真を送ってみたら、瞬く間に反応が。

長い間実家には顔を出してなかったが、今度の連休に帰ると返信があった。

「これから毎日3世の写真送るからね!」

実家を出るとき、両親はすこぶる嬉しそうだった。


スマホに撮りためた3世の写真を見ながら、稜は自然とほほ笑む。
どんな写真も可愛かった。


のんびりしている暇はない。

稜は急いで着替えて会社に向かった。



会社に着くと、もうみんな来ていた。


「...数子さん。私のスィートハニーの写真、見ますか?」

「何々、やっぱり彼氏出来た??」

集まってきた何人かに3世の写真を見せる。


「きゃー!!!かわいーーー!!!」

若い子たちは口々に褒めてくれた。

「なんだ犬じゃん!!」

数子は少し不服そうに口を尖らせたが、目は笑っていた。

「そうですよ。実家の犬です」

「この犬が待ってたら、実家かえっちゃうー」

確かに。稜は、今朝、2日一緒に過ごしただけなのに、離れがたかった。

こうなったら毎週末、実家に帰ろうか。
騒音も気になるし。

と稜は思い始めていた。
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