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NEXT 【完結】
第48章 la corte の人たち
ユウは、稜が鍵をかけてチェーンをかけたのを確認してから、去っていった。

ホントに律儀でなんだか笑ってしまう。


荷物を冷蔵庫にしまって、羚汰に家に着いたことを報告し、お湯を溜めてお風呂に入る。

なんだか、ぎゅうっと詰まった1日だった。
のんびり浴槽で手足を温めてから出る。

髪をドライヤーで乾かしていると、ふと音に気づいて携帯を見る。

まだ羚汰が帰ってくるには1時間以上早い。
しかし、スマホは羚汰からのLINEで溢れていた。

どうやら、バイトを休むことは出来なかったが、早く上がらせてもらったらしい。

最新の連絡は、もうマンションに着くというものだ。

返事を打っていると、部屋のチャイムが鳴った。

慌てて玄関に向かい、ドアスコープを確認すると、確かに羚汰で。
急いでチェーンを外し鍵を開ける。

「稜っ!」

開けた途端羚汰が飛び込んできて、抱きしめられる。
走って帰ってきたのだろう、息が上がっている。

「おかえり」

「ちゃんと、俺だって確認した?」

そう言いながら手を伸ばして鍵をかけ、チェーンをする。

「したよ」

「もう、本当に心配したー」

またきつく抱きしめられる。

「ふふ。大袈裟だよ。もう大丈夫」

「笑い事じゃねーし!マジで心配だったんだからな!」

体が少し離され、顔を合わせると、羚汰が睨んでいる。
その真剣な瞳に体がぞくりとする。

稜が思っている以上に、羚汰は事態を深刻に思っていたいたようだ。

「...ごめん」

また抱きしめられる。
しばらく沈黙が続いたが、落ち着いてきたのか、先ほどのきつい言葉と打って変わって、耳元で優しく囁く。

「ホントにもう...。こんなの2度と勘弁してくれよな」

「ごめんね。心配かけちゃったね」

頭をぽんぽんと叩かれ、手をつないで寝室にと向かう。
羚汰は微笑んでいて、少し安心する。

「ユウと、ラーメン行ったって?」

「うん。あと会社の女の子たちも一緒にね」

「で、帰りにユウと2人でスーパー寄って?」

稜はそこまで報告してない。
きっとユウだ。

「うん。買い出し行きたいって行ったらついてくるってゆーから」

ベッドに並んで腰を下ろす。
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