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第49章 la corte の人たち2
「あの人、オーボーなんだよ。俺が逃げ回ってるセイで、ダイキが連日つかまっちゃってるらしいけど、話聞くとソーゼツだもん」

連日朝方までダイキは連れ回されているらしい。
妻子持ちのミズキさんも昨日連れ回され、今日はげっそりしていたとか。

「断れないの?」

「まだ30代前半で若いけど、超やり手でさ。ラコルテ以外の飲食店とかも、何店も立ち上げたり立て直したり。マネージャーって肩書きだけど、ほぼ経営でさ。シェフも店長も頭あがんないし、マジ怒らせたら怖いんだよねー」

それだけ聞くと、とっても偉い人のように聞こえる。
それなのに、さん付けって。

「そんな上司の人を、アキラさん、って呼ぶの?」

「ん。ウチは皆、下の名前で呼び合うんだよね。苗字で呼ぶとややこしいしさ」



不思議に思っていると、羚汰が笑いだす。

「あ、そっか。言ってなかったっけ。アキラさんは、今のオーナーの次男、かな。ウチの事務にも一族の人いるし、ユウも勿論そーだし。上層部はもっと一族だらけだし。ややこしいだろ」

なるほど。
森ファミリーなワケだ。

「じゃあ、アキラさんは、ユウくん叔父さん?」

ふと稜が何かに気付く。

「叔父さん来てるなら、ユウくんも一緒に飲みにとか行くんじゃなかったの?今日来てもらって悪いことしたんじゃ...」

飲みに連れて行く、といってもまだ19歳だから無理なんだろうか。

「あー」

羚汰が気まずそうにうつぶせている。

「言っていいのかな...。ユウはアキラさんの子ども」

「そうなんだ~」

ん?なんか引っかかる。
それなら余計、一緒にご飯とか...。
んん?あれ??

「アキラさんが14の時の」

「!!!!」

「なんだかんだで、弟ってことになってるらしい。つっても一緒に暮らしたことないらしいけど」

「そんな...」

「ん。あの一族、ややこしいって言ったろ?
だから、ホントはユウ、新人だし見習いだから休みなんてナイんだけど、アキラさんが居る時は、居心地悪いみたいで...。シェフもサスガに今日は来なくていいって休ませたんだよねー」

そういえば、軽く引き篭りだったって言ってた。
一族のややこしい関係が、煩わしくなったのだろうか。

「たぶんだけど、アキラさんはさ、そんなユウと仲良くなりたいんじゃないかなー?」
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