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NEXT 【完結】
第50章 ドライブデート
レジに並んでいる他の人の視線が痛い。

「ちょっと、羚汰。わかったからしまって」

前に並んでいる人のカートに座っている2歳ぐらいのちびっこが、羚汰に向かって笑いかけている。

「似合う~??」

エプロンを当てたままひらりと振り返ると、揺れるフリルに手を伸ばして、キャハキャハと笑っている。

「ぴんく〜」

「そーだろ〜!?...ほら、稜。『このフリフリなのが、オトコ心をくすぐるんだ』って言ってるよ」

オトコって、その子まだ2歳ぐらいじゃん。
「ピンク」としか言ってないし。

「...本当に羚汰が着るならいいけど」

「やった。じゃ、買うよ」

カートにエプロンを戻す。


結構な荷物になった。
車のトランクは狭いので、後部座席にも荷物を置く。
すっかり日が傾いて、夕方になっている。

「これから、どうするー?」

「そうだね。どこ行こうか。せっかく車あるし、行きたいところある?」

車が駐車場を出て、大通りをとりあえず走る。

「んー。そうだな~。昼ゴチソウだったから、まだお腹イッパイだしね~」

稜は内心ひやひやしている。
2人で一緒に買ったとはいえ、ダブルベッドとシーツや食器で結構な出費だ。
真冬のこの時期、どこに行くにもお金がかかる。

羚汰、お金大丈夫なのかな...。
今日はもう帰ったほうがいいんじゃ。

羚汰がスマホで何やら検索している。

「遊園地的なとこは、この時間ぐらいに閉まってるみたいだね~」

「映画もこの前見たし。もう今日は...」

羚汰がスマホ片手に考え込んでいたが、車の外に何かを見つけたらしい。
大通りに面した建物を指をさす。

「あ、あそこは?」

羚汰の指さした先には、“ご休憩 ○○○○円~”という垂れ幕がかかっている。

「!行かないよ!!」

「ちえー。...場所変えたら、より一層盛り上がるかもよ?」

羚汰がこちらを見て、にしっしと笑っているのがわかる。

稜だって行ったことがないことはないが、前回訪れたのは遥か昔だ。

最近のそういう所は、ゲーム機が置いてあったり、岩盤浴がついていたり、している。と、千夏から聞かされた。

昔はあまりセックス自体が好きではなかったし、そんなアミューズメント的なものもなかった。
けど、今は...。

「...稜、真っ赤だけど?何想像してるのかな〜?」

「違っ、何でもない...」
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