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第50章 ドライブデート
「今回は何にしよーかなっ」

「ホントに甘いものは別腹なんだね?」

そういえば、さっきまで、ハンバーグ残しちゃうかもとか言ってたことを思い出す。

「だって、せっかくだもの。羚汰は?」

「俺はまだまだ食べるよ!んー。その洋梨のやつにしようかな」

「じゃ私は、この紅茶のシフォンケーキ、にしよ」

カフェラテと一緒に注文すると、ほどなく運ばれてくる。

「うまっ」

「でしょ。ちょっとチョーダイ」

「あっ、ちょっとって量か、それ」

稜が、フォークで洋梨のタルトをごそっと奪ってゆく。
上に綺麗に並べられた洋梨が、ずるずると引きずられてしまうのだ。
羚汰の静止が届くより前に、稜の口に入る。

「ひっでぇ〜。稜はこの前食べたんじゃなかった?」

「ごめんごめん。こっちの食べて?」

羚汰が残りのタルトを大急ぎで口に入れている。

「ちょっ、そんな全部口に入れる?」

「らって、りょふあとふかはー」

「もう取らないのに」

カウンター席で並びで座っている。
ついつい羚汰との距離が近くて、マンションにいるかのようにじゃれあってしまう。

ふと気付いて周りを見渡すと、カップルだらけだった。
みんな自分たちの世界に入っているようで、ヨソは気にならないようだ。

女子会なのか、5人の女子グループがソファ席に一組いて、彼女たちのほうが居心地悪そうだ。

稜たちの席は入口にほど近いカウンターだからか、席が空くのを待っているお客さんが沢山見える。

「お客さん凄い並んでるね。もう出たげる?」

ケーキをつつきあって食べ終え、まったりカフェラテを飲んでいたが、そんなにまったりしているのが悪い気がしてくる。
そうでなくても、ご飯を食べ、それからデザートまで食べたので店内に結構長くいる。

「だねー。人気だね、ここ」

「テラス席は、まだまだ寒そうだしね」

春ぐらいからは、海に面したテラス席もよさそうだ。
真冬の今は閉鎖されていて、席がなり減ってしまっている。

「今度は春にテラス席に来よ?」

そう言いながら、羚汰が立ち上がる。

「うん!」

当然のように春先の話をされると、なんだか嬉しくなる。

お会計を済ませ、駐車場まで手を繋いで歩いていると、羚汰が気になったのか質問をしてきた。

「前来たのって、誰と?」
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