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NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜
「いいな〜!ホテルですかぁ〜?あそこのホテル、アメニティがぜーんぶブランドものなんですよ!」

話に割って入ったのは、麻衣だ。

「階によって、ブランドの種類が違ってー」

「へぇ〜。お高そうな所なんだね。そりゃ、高崎さん、お土産にいくつか持って帰ってきて」

数子はそう言うと、お昼を食べに出かけてしまった。
ちゃっかりしているというか、なんというか...。

「...麻衣ちゃん、よく知ってるね」

「有名ですよぉ!!予約もなかなか取れないんですよ!彼氏さんスゴイですねっ!!」

他の数人が電話に出ているし、珍しく昼間に社長も事務所にいるので、麻衣としては小声だ。

「...ホテルじゃないけどね。ロッジのほうだから」

「じゃ、尚更じゃないですかぁ!!ロッジは、半年前ぐらいから平日でも満室ですよ!」

「あそこ、エステもすごい有名なんですよ〜」

電話を終えた里奈も参戦する。

「...そうなんだ」

皆よく知ってるなー。私は全然知らなかったのに。

「いいな〜。あんな彼氏とそんな素敵な所泊まるとか、羨ましすぎっ」

麻衣が封筒に宛名シールを貼りながらむくれている。

稜としては苦笑いするしかない。
誤魔化すように、弁当のおにぎりにかぶりつく。

しかし、そんなに有名で、しかも高級な所とは思わなかった。
羚汰は、アキラさんに頼んで借りるって言ってたけど、お金はどうなってるんだろう。
しかも、1泊じゃなくて2泊もするし、
なんだか心配になってきた。



翌朝、羚汰に訪ねてみるも、笑ってばかりで教えてはくれない。

「稜は、心配しなくていーの!」

「だって...」

クリスマスのプレゼントの指輪に、最近ダブルベッドも買ったし。学生にしたら、すごい出費だろう。

羚汰の指が頭を撫で、そのまま長い髪をひとつまみ掴んで軽く引っ張る。

「...実はさ、アキラさんには、“来月カラダで返せ”って言われてるから。だから大丈夫」

?え?カラダって...?
アキラさんて、男の人だよね??
いや、女の人でも、それはちょっと嫌だけど。

「俺もよくわかんないけど、きっとまた来月こっち来るんじゃね?で、また飲みに連れ回されんだよ、きっと」

羚汰はケラケラと笑っている。

「だから大丈夫だって」
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