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NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜
そう言われても...。

あれから、ネットでもう少し金額等詳しく見てみた。
祝日などにより値段の変動はあるものの、1番安いロッジで1泊3万円~で。
それから種類や大きさによって金額が変わって、一番リッチなロッジで1泊6万円~だった。

森家のロッジは勿論ネットには載ってないが、それより豪華だろう。

「あのね~、稜。こーゆー旅行とかってのは、男が出すモンなの!女の子は『きゃっ、ありがと。うふふ』とか言って甘えとけばいーの!!」

羚汰のコントめいた一人芝居に、思わず笑ってしまう。

「...とか、言いつつ。俺、初なんだけど。彼女と旅行とか」

布団の中できつく抱きしめられる。

「超楽しみで、すげー幸せなの。あー、この為に働いてるんだー!って、頑張れんだよね。だから、気にしないの!わかった?」

「...わかった」

ここは羚汰に甘えよう。

そう言われると、今まで彼氏に甘えたことがないのだ。
尽くす恋愛しかして来なかった。
こんな風に色々してくれるのは初めてで戸惑うばかりだ。

「でも、私もされるばっかりじゃなくて、何かしたいの!だから、1日目、ロッジでご馳走作っていい?」

「ご馳走?」

「キッチン付いてるって言ってたでしょ。だから、作るよ!」

まだメニューも何も決めてなかったが、そのぐらいしか思いつかない。

顔をあげて羚汰の方を見る。
指と指が絡んで手をつなぐ。

「あは。わかった。楽しみにしとく」

羚汰は笑いながら、もう片方の手で髪を撫でている。

「何か食べたいものとかある?」

弁当は毎日のように作っているが、晩御飯は羚汰がほとんどバイトで食べないことが多く、作ることが少ない。
おでんが好きなのは知っているが、おでんという訳にもいかないし。鍋もおかしいだろう。

「んー。何がいいかなー?とりあえず、今は稜が食べたいんだけど」

ぐるりと体が反転して、羚汰が上になりつつ、唇が重なる。
つないでいた手が頭上に押し付けられ、もう片方の手がパジャマの中を泳ぎ回る。

「んっ...もう時間...」

「まだ大丈夫ー」

羚汰の指が的確にポイントを弄って、稜の体が軽く弓なりになる。

「んぁっ...ぅんっ...」

「ほら、こっちももうこんなに触って欲しいみたいだけど?」

羚汰がその先に手を伸ばしたー。




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