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NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜
羚汰が運転しながらも笑いまくっている。

「ねぇ、じゃあ、アキラさんって...」

「どーだろね。でも、俺はまだ、食われたことナイから、安心して?」

「!でも!確かこのロッジ借りる代わりに“カラダで返せ”って言われてなかった!?」

「あははは!!それはナイでしょ!」

アキラさんって、ユウの実のお父さんでしょ。
きっと美形に違いない。
まだ33か34歳で、バリバリ仕事もこなして。
んでもって、職場では自分好みの美形の男女をはべらして。
仕事終わりにはその何人かを強制的に飲みに連れ回しー。

「...ちょっと、稜?」

「ふぇっ」

「着いたよ」

「えっ!もう?もうロッジ?」

まだ家を出て1時間半も経ってない。

周りを見ると、確かに山の中だが、車の横には白いビニールハウスが並んでいる。

「何を言ってんの。いちご狩り、するんでしょ?」

そうだった。

「ロッジに行きがけに、いちご狩りとワイナリー見学と豆腐作りとだったらどれがいい?」

と、前に聞かれて、

「いちご狩り!!」

と即答したんだった。

気づくと、羚汰はもう車から降りて、ハウスにいるおじさんと何やら話をしている。
慌ててシートベルトを外して、車から降りる。

「こんにちは」

話してる羚汰に追いつく。
羚汰が笑いながら手を差し出すので、おじさんの手前だったがその手を握った。

年配のおじさんは、何やら羚汰と話し込んでいたが、稜が近づくと、話しながらもハウスの中に案内してくれた。

外と違ってハウスの中は、むわんっと暖かい。

腰ぐらいの高さの足付きの台のようなものが50メートルあり、それが5列続いていて。それに、いちごが植えてあり、沢山の葉っぱの下を覗くと、赤いいちごが見える。
ハウスは隣と、その隣にも同じように続いている。

「いちごー!!すっごい!一杯!!ほら、見て!!」

思わず、テンションがあがり、つないでない手で羚汰の腕をベシベシ叩く。

「いたっ。はいはい。一緒に見てるから!ってか、力強いから!」

「あはは。お嬢ちゃん、いちご狩りはじめて?」

年配のおっちゃんとはいえ、“お嬢ちゃん”と言われてしまった。

「はい!いや、すっごい小さい頃来た気がするんですけど、ほぼ初めてです!!」

おっちゃんは笑いながら、いちごの選び方ともぎ方を教えてくれる。
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