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第51章 旅行 〜前編〜
「よーく熟れたのを選んでな。んで、こーやってちぎって。ヘタはこのカップに入れて、溜まったらあそこのゴミ箱へ」

そう言って、紙コップを渡してくれる。

「こっちのハウスと、あっちじゃ、種類も違うからな。今時期的に美味しいのは、このハウスだけどのう」

「へー!!」

早く食べたくてうずうずしてしまう。

「じゃ、終わったらまたご連絡します」

羚汰がくすくす笑いながらおじさんにそう言うと、おじさんも笑ってハウスから出ていった。

早速、さっきからずっと目に入っていた大きな赤いいちごを摘んで、羚汰に見せる

「羚汰っ、見てこれ!!」

「でかっ!」

「いただきまーす!...んー!!あまーーーい!!」

羚汰から離れ、通路を移動して、赤いいちごを見つけては、口に入れる。

「ん!ほんと美味しいっ!」

ふと気づくと、がらーんとしたハウスに羚汰と二人だけだ。

「?ほかの人は?」

いちご狩りって、もっと沢山のお客さんがいると思っていた。

「ここ、ラコルテの契約農家さんでさ。この時期はまだ数も少ないらしくて、一般にはいちご狩りしてないんだよね」

「えっ!そうなの!」

どおりで貸切なワケだ。

「...いいの?さっきからめちゃ食べてるんだけど」

渡された紙コップはもう半分ぐらいヘタがある。

「あはは。大丈夫。俺らが食べたぐらいじゃ、なくならないよ」

確かに、ハウスはあと2つ見える。

「よかった。じゃ、あっちにも行ってみよ?」

となりのハウスは種類が違うと言っていた。

2人でハウスを移動してみると、さっきのいちごより少しばかり丸みがあり小ぶりだった。

「んっ!確かに違うね!でも、こっちも美味しい!」

「...ホントに美味しそうに食べるよね」

ふと気づくと、羚汰がスマホをこちらに向けていた。

「えっ、今の撮ったの?」

「うん。めちゃがぶっとしてる稜が撮れたよ」

そりゃそうだろう。今、口の中がいちごでいっぱいだ。

「え!やだー」

「じゃ、ちゃんと撮るから、はい」

ちゃんと撮られるのは撮られるので恥ずかしい。

「えっ、ちょっと、どーすればっ」

いちごを持ってポーズしてみるものの、なんだか気恥ずかしい。

羚汰が笑いながら、写真を撮っている。

「あはは。変なポーズ」

「えっ、撮る前に言ってよ!」

画面を確認しているのを覗き込む。
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