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第7章 千夏の結婚式
「ありがとー!!もうちょっとで、式場とかまで探しに行くとこだった」

リョウは、にっこり微笑んでる。

「結構、抜けてますよね?」

和かに言われたので、はじめバカにされてると気付かない。

ドアの鍵を開けていると、後ろからぼそっとつぶやかれた。

「...そういう所も可愛いけど」

「!!」

くっそー。またからかわれた。
反応するからいけないのだ。ムシムシ。

稜は聞こえなかったフリをし、荷物を玄関先に入れていく。
リョウはドアを持っていてくれた。

「パーカーありがと」

なんとか玄関先に入れたあと、パーカーを脱いで返そううとすると。

「...貸しときます」

と言って、押さえてくれていたドアから離れ歩き出す。
ひとりでにドアが閉まろうとする。

慌てて、ドアを押さえる稜。

「えっ。もう大丈夫なのに」

「でっかい荷物も運んだし、鍵も見つけたし、全部合わせて“貸し”ですからね」

言いながら701号室のドアの中に消えていった。

「?」

不思議に思いながらも、ドアを閉める。

あ、洗濯して返せってことか。
そりゃ、汗臭いよね。カラオケ行ったし、たばこの匂いもするかも。

パーカーの胸の辺りをつかんで、臭ってみる。


...リョウの匂い。

何か香水でも使っているのだろう。
微かに爽やかなそれでいて官能的な匂いがする。

稜は、もう一度強く匂いを嗅ぐ。



ヤバイ。抱かれたい。



...リョウにってワケじゃない。

ただ、オスのフェロモンにあてられて、抱かれたいって、本能的に思っただけよ。

稜は、強く自分に言い聞かせた。


シャワーを浴びなきゃ。

稜は、ふっと湧いた気持ちを振り払うかのようにお風呂場へ向かった。
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