この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜
ガラスの向こうには山々が見え、少し夕暮れになった空に照らされて部屋がオレンジ色だ。

その窓際ギリギリにおおきなベッドが置いてある。
景色を見るためか、ベッドがある所は少し段があって高くなっているようだ。

「え!すごい!こんな部屋見たことない!!」

その段を上り、ベッドに腰掛ける。

森がすぐ傍に感じられ、不思議な部屋だ。

「すっごい!!」

「だろ。なんか、オーナーの趣味でさ。どうしても、自然に囲まれて寝たいとかって、無理やり作らせたらしーよ」

温室効果なのか、確かに暖かい。
羚汰も並んでベッドに座る。

「寝室というより、昼寝部屋ってカンジなんじゃね?」

ほとんどが窓のため木々や景色はよく見えるが、逆に外からも丸見えではないのだろうか。

「ま、でもほかのロッジからも遠いし、誰に見られるってワケでもないだろーし」

「ほかのロッジから遠いの?」

「あはは。そっか、誰かさん寝てたもんね」

後ろから手を伸ばした羚汰が稜を胸の中に引き込む。。

「車で15分ぐらいかなー。一般の人はこのロッジのこと知らないし、誰も来ないよ」

2人でゆっくり暮れる空を眺めてしまう。

「で、どの部屋で寝る?」

「この部屋!!」

「あはは。言うと思った」

「だって、素敵過ぎるよ、ここ...」

こんな部屋見たことない。夜は星が見えて綺麗だろう。

そんな素敵な空間で...。

振り向くとこちらを覗いていた羚汰と目が合い、引き込まれるようにその瞳を見つめる。

そのまま唇が重なり、優しく舌が絡まる。
互の体に腕を回しきつく引き寄せる。

「...んっ...っ」

角度を変えて何度もキスを交わしてから、ゆっくり離れると、羚汰の手が稜の頭を優しく撫でる。

夕日に染まった羚汰の目が、恐ろしいほど色っぽく光る。

もう一度だけ、音を立てて唇が重なると、羚汰が笑っている。

「続きがちょーしたいけど、荷物玄関に置いたままだから行こっか」

「え、あ、そうだった!」

すっかり忘れてた。いくらちゃんと保冷剤を入れてきたとはいえ、冷蔵物が多くある。



「ほんとどんだけ荷物あんだよ~」

「ごめんって。だって水とか、飲み物もないって言ってたし。ちょっと買いにー、なんて行けないんでしょ?」

「そうだけど」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ