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NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜
料理は

生ハムサラダ
スペイン風オムレツ
スペイン風スープ
カルパッチョ 
ステーキ
パエリア

を予定していて。

この中でスグ出来るのはー。


ホタテのカルパッチョかな。

冷蔵庫から取り出し、オリーブオイルとレモン汁、胡椒を少々。
サラダ用のサニーレタスをちょびっと彩に。
本当はもっと野菜を刻んで凝ったものにするつもりだったが仕方ない。


「はい。とりあえず、おつまみ」

「美味しそう!」

嬉しそうにフォークを伸ばす羚汰を横目に、次のサラダに取り掛かる。

サラダも数種のグリーンと生ハムを乗せるだけ。

簡単なモノを用意しといてよかった...。


それからはちょっと手間がかかる。

魚介の下ごしらえをしてパエリアを火にかけてから、野菜を刻んで、スープの出汁を作ってー。

最初の頃は、羚汰と笑いながらたわいもない会話をしていたのだが、そのうち料理に必死になってしまう。
スマホでレシピを確認しつつ、パタパタと料理をしていると、いつしか羚汰が静かになっていた。

キッチン台に肘をついて、うつらうつらしている。

サングリアは、フルーツがたくさん入っていて口当たりはいいが、ワインなので結構キツイ。
白と赤とを大きめのコップに1杯ずつ飲んだようだ。

いつもならこのぐらいでは酔わないはずだけど、きっと疲れているんだ。

旅行の前日までレポートに追われていたみたいだし、今日は一日運転している。

真っ赤な顔をして目を伏せている羚汰の、ふわふわの髪を優しく撫でる。

「羚汰...。あっちの、ソファで寝てて?」

「うー。...やだ。いっひょにねりゅーう」

滑舌もまわってない羚汰が、稜の腰に抱き着く。
その体を母親が小さい子にするように、優しく撫でる。

甘えてくるのはいつものことだが、なんだかいつもとはまた違う気がしてドキドキする。

「まだもうちょっとだから、ね?」

「んー。出来たらおこひてよー?」

後ろから抱き着いたままソファに移動し、3人掛けのソファに羚汰を下ろす。
見渡すと、サイドテーブルの下にひざ掛けがいくつか置いてあり、羚汰の上に掛ける。
一つではなんだか小さいので、もう一つを広げてかける。
不格好だが仕方ない。

すうっと眠りにつく羚汰が愛おしくて、そのおでこにキスを落とす。
いつまでもその寝顔を見ていたかったが、急いでキッチンに戻った。
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