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NEXT 【完結】
第51章 旅行 〜前編〜
焼きすぎを心配したが、丁度いいぐらいだ。

羚汰が、美味しい美味しいと沢山食べてくれるのが嬉しい。
稜はもうお腹いっぱいになり、そんな羚汰の食べっぷりを見つめていた。

サングリアが赤も白もなくなり、ワインも開ける。
稜はあまり飲まないようにしないと、片付けが出来なくなってしまう。

「デザートもあるからね。あんまりお腹いっぱいになったら、食べれないよー?」

「大丈夫!デザートは別腹〜!どれもめっちゃ美味しかった〜」

スープが少し残ったぐらいでほぼ完食する。
大きなフライパン以外は食洗機に入れてゆく。

「デザートは、何?」

「用意するから、コーヒー入れてくれる?」

冷蔵庫から、チョコタルトを取り出す。
羚汰も、持ってきた一杯だてのコーヒーを、湯を沸かして用意する。

ホールで15センチ程のチョコタルトに、生クリームをたっぷり乗せている。

「ねぇ。よかったら、貰ったいちご乗せる?」

「いいねー!!」

いちごを半分にカットし、上にざっくり乗せてゆく。
たっぷり乗せてもいちごはまだまだある。

「すっげ!何日か前からマンションで甘ったるいイイ匂いがしてたのって、これ?」

タルトを焼いたことがなかったので、数日前からこっそり練習していたのがバレていたらしい。
この完成形のタルトも昨日夜遅くまでかかって作ったものだ。
換気扇とかかけまくって誤魔化してしたつもりだったが。

「うん。バレバレだったかー」

「でも、チョコとは思わなかった」

いちごを並べ終わり、仕上げに用意していたチョコソースをかける。

「一週間早いけど、バレンタインのつもりなんだよ。...うわっ、見かけが地味でどーしようかと思ってたけど、いちごが乗って豪華になった」

「マジで美味しそ!」

羚汰の顔が後ろから飛び出してくる。
いつの間にか、コーヒーを入れ終わった羚汰が、作業する稜の背中にまたしても張り付いていたのだ。

「はい。食べよー!」

テーブルの前に座り、稜が直接ホールに大きめフォークを突き刺す。

カットすると思ってナイフを掴んでいた羚汰が驚いている。

「ふふふ」

がっつりフォークに乗せて、もちあげる。

「すげーな。そんなに一気に?口に入る?」

笑う羚汰に、そのフォークを差し出す。

「はい」
「へっ」
「あーん」
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