この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第52章 旅行 〜中編〜
シャワーを済ませて、ジャグジーの部屋へと戻る。

ジャグジーではさっきまではなかった泡が出ていて、ぼこぼこと大きな音が広がっている。

羚汰がジャグジーに入って、円を描く縁に両腕を乗せ、天井を仰ぐように頭を預けているのが見える。

そっと近付くと、疲れているのか目を伏せている。

そのまま音をたてないようにして、大きなカーブを描いた手すりを伝って大きなジャグジーの中に入る。

泡でよく見えないが、羚汰が足を伸ばしているのがわかる。
足に当たらないように空いているだろうスペースに座った。

大きな窓からは、この部屋から漏れる光に薄らと照らされた森林が見える。

まだ雪も残っていて、溶けかかっているのか、キラキラと光っていて美しい。

見上げると、月は見えないが、星が綺麗に見える。

街で見るのとは違うその量に思わずため息が漏れる。

「...ん?稜?」

「ごめん、起こした?」

羚汰がふふっと笑って手を差し出す。

「なんでそんなトコで小っちゃくなってんの。こっちおいで」

「でも...」

広いジャグジーなので、稜が今座っているところでも十分なスペースがある。

「こっち来たら足伸ばせるから」

微笑む羚汰に手を引かれ、躊躇いながらゆっくり近づく。

羚汰に言われるがままの場所に座ると、そのあたりに軽くヘコミみたいなものがあった。
背中にもピンポイントでジャグジーの水圧が当たる。
頭を置く小さな丸いものが縁に乗っていて、それに頭を預けると気持ちがいい。

4人は入れるとは思うが、2人並んで足を伸ばすように作られているのだろうか。
並んで足を伸ばすと、丁度外の景色が見える。

羚汰のすぐ傍かと思いきや、意外と離れていて、大きく手をお互いが伸ばすと、肘がわずかに触れる距離だ。

「気持ちいいね」

「だから言ったじゃん?」

さっき羚汰がしていたように足を投げ出すようなポーズを取ると、全身にジャグジーの泡が当たってほぐれていくのがわかる。

羚汰が、思い出したかのようにふふふとまた笑う。

「エッチな事されると思った?」

「...ちょっと、ね」

少しでも疑った自分が恥ずかしい。
顔を泡がぶくぶく浮き上がる水面に半分ほど沈める。
きっと赤くなっているだろう。

「ご要望があれば、スグにでも」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ