この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第52章 旅行 〜中編〜
「ううん。大丈夫!」

ついさっきまで、あんなに激しくしていたのに。
そんなにスグ出来ない。

「ははっ。大丈夫って」

羚汰が苦笑いしている。

ヤバイ、必要ないみたいな言い方しちゃった?

「え、あ、今は、ね!!」

そう口走ってしまって、ハタと気付いて止まってしまう。

「ふーん」

羚汰が自分のスペースから移動してこちらに近付いてきていて、手が稜の体を回り顔が耳元に近付く。
思わず身構えて体を硬くしてしまう。

「...欲しくなったら、いつでも言って?」

甘い声で囁かれ、ふっ、と耳に息がかかる。

「ひゃっ!」

にんまりと笑った羚汰が、自分のスペースにするりと戻った。

せっかくリラックスしていたのに、ドキドキが止まらない。


「星が綺麗だねっ」

稜がごまかすように、話題を振り、窓の外を見つめる。

羚汰がまたふふっと笑って、何やら体を起こして手を伸ばし壁のスイッチを触っている。

壁の照明が全て消され、一気に真っ暗になってしまう。
出ていた泡も止められ、同時に静寂が訪れる。

「えっ」

「そのうち、目が慣れるから」

そう言われて、しばらくじっと星を見ていると、目が慣れてきたのか、より一層星の光をクッキリ感じる。

ガラスに反射していたのもなくなって、くっきりはっきり良く見える。

もっと見たくて、稜は足元のほうへ移動して、窓際から外を見上げる。

ジャグジーのある風呂場から月は見えないが、きっと出ているのだろう。

ほんのり月明かりで、ロッジの影が伸びている。

その明かりが雪が残る森を照らしていて、なんとも言えない幻想的な空間だ。
見上げると無数の星が見える。

「うわー。本当綺麗だね~」

背中に羚汰が近づいて、稜の両脇からジャグジーの縁が掴まれる。

背中越しに羚汰の胸を感じて、稜は思い切ってその背中に少し体を預けた。

そうするとは思ってなかったのだろう、羚汰が少し驚いているのがわかる。

振り返ると羚汰と目が合い、どちらともなく唇が近づき、ゆっくりとついばむようなキスを交わす。

ジャグジーの縁を掴んでいた羚汰の腕が、稜の体に回される。

耳元から首筋にかけてを羚汰の唇がキスを落とすように移動する。

「...んっ」

「ベッドルームのが、もっと星が綺麗に見えるよ?」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ