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第52章 旅行 〜中編〜
指が稜の中心に進み、少し乱暴にナカに差し入れられるものの、しっかり準備が整っていてすんなりとそれを受け入れる。

「んっ、んんっ」

「ここも?」

指がナカで踊って、じゅぶじゅぶといやらしい音を広げる。

舌は、稜の胸を這い回り、頂きを口に含んで舐め回す。

「...はぁっ」

「ここも?」

羚汰の執拗な責めに、稜の体が反り返る。

「全部、俺のモノ?」

「...そう、だよ?」

体中に与えられる快感に耐えながら、稜がなんとか返事をする。

「...んあっ、...んんっ!」

好きな芽を揺さぶられ稜が軽く果てると、羚汰は急いでナカに入る準備を済ませる。

稜がなんとか正気を戻した時には、もう蜜穴に当てられていた。

「...ココロは?」

「んっ?」

「ココロもホントに全部俺のモノ?」

確かめるスベなんてないじゃんと言わんばかりの、羚汰の不安そうな顔に、稜が頷いてまた手を当てる。

「...確かめて?」

次の瞬間、稜の体を衝撃が貫く。

「ぁああっ!」

「はぁっ」

大きく何度も繰り返される律動に、稜の体が飛び跳ねるように揺さぶられ、その度に声を上げる。

「ああっ、あっ、あっ、ああっ」

そんな稜をきつく抱きしめながら、羚汰が腰を打ち付ける。

「くっ」

「あああっ!」

稜が2度目の絶頂を迎えると、その体を起こしながら稜の好きな体勢に変えてゆく。

「ごめん。次は優しくしようと思ってたのに、あんなこと言うから...」

「...謝らないで。激しい羚汰も、大好きだから」

「稜...」

また唇が重なり、それから羚汰の突き上げも力強くなる。

「ひぁあっ、あっ、そんなっ、ああっ」

「稜っ、好きだ。俺のが好きだから」

羚汰が何か胸元で言ってくれている気がしたが、奥を激しく突かれ、認識できない程に稜は飛ばされていた。

稜も動こうとするも、尽く羚汰の動きによって阻まれ、動けないほどの境地に連れていかれる。

それらから必死で抗おうとするも、何度も果まで飛ばされ、嬌声を上げ続けた。

激しく2人で果てたあと、その汗が滴るほどの体を重ねたまま、稜が尋ねる。

「...確かめれた?」

すこぶる疲れた表情の羚汰だったが、にっこり笑ってキスをする。

「まだかもー」

「えっ」

「もっとイッパイしないとわかんない」

そう言って、また舌を絡ませた。
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