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第52章 旅行 〜中編〜
それから、もう一度2人でジャグジーに入った。

汗等を流すためもあったが、2人とも疲れ切って2階に上がるまでの気力がわかなかった。

何をするでもなくジャグジーの中で寄り添って、景色をしばらく眺めた。

「やっべ、稜の手がシワシワ〜」

羚汰がつないだ稜の手を湯船から持ち上げる。

長い間、ジャグジーに浸かっているので、指の腹にシワが入っているのだ。

「羚汰のだってじゃん!」

「やべーな。これ以上浸かってたら、稜が全身シワシワになっちゃーう」

くすくす笑いながら、後ろから稜の体を抱きしめる。

「ひどっ!ならないし!」

「シワシワなる前に出よっか」

「うん。喉も乾いたしね」

羚汰のシワシワ攻撃を無視してほかの理由を言うと、羚汰がくすくす笑い続けている。
2人でジャグジーを出る。

「水分取ったら、シワシワ治るかなー?」

「そーゆんじゃないし!」

洗面所で羚汰がバスタオルを渡してくれる。

「はい」

「ありがと。うわ。ふわふわ。...ん?」

頬に当てると、バスタオルではない縫い目を感じる。

「何やってんの?」

見ると、羚汰が濡れた体にバスローブを羽織っている。

「えっ、これバスローブ??」

テレビでしか見たことない、ふわっふわのバスローブ。
勿論、某ブランドのロゴが入っていて、いい匂いもする。

それを羚汰が着ると、色っぽさが格段に増す。

「バ、スタオル、は?」

「?あるけど?なんで?」

「なんか、ちょっとハードル高いって言うか...」

それより、早く何かを羽織りたい。
ジャグジーの部屋は暗かったが、洗面所は照明を落としているとはいえ、いくぶん明るい。
前を手で隠して、バスタオルを探す。

やっと見つけたバスタオルを取ろうとする手を阻まられ、バスローブが体にかけられ、そのまま後ろから抱きしめられる。

「ダメー。稜、パジャマ着る気でしょ」

そのつもり...だったけど。もちろん。

「どーせスグ脱ぐんだから、コレでいーの」

「えっ!」

脱ぐの?てゆーか、まだ...?

顔が一気に赤くなったのがわかる。

「もうしないと思った?」

稜はコクコクと小さく頷く。

羚汰が、ふふっと笑って稜の腰の紐を回して前で括る。
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