この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第53章 旅行 〜後編〜
「でも、それだと羚汰と離れ離れじゃない?」

「あー、まあ、そうなるね」

カップル用のコースもあったような気もするが。

「それに、すっごく人気らしいから、今から予約とか無理だよ、きっと」

「えー、じゃ他に何がしたい?」

「えっと、ホームページ見た時に、色々あるなって思ったんだけどな」

二人してスマホの画面をのぞき込む。

「スパあるけど、ここのジャグジーと大して変わんないぐらいの規模だよ?スパ行くなぐらいなら、またお湯貯めて入るほうがよくね」

稜もホームページを見た時に、スパのことは見ていた。
水着を持って来たぐらいだ。

でも、ここで水着のことを言い出したら、話がややこしくなりそう。
...黙っとこ。

あと屋内のものは、陶芸かガラスのコップ作り。

「こっちも予約とか入っちゃってるかもだよねー。電話してみよっか」

「うん。お願い」

羚汰が電話してくれている間に、洗い物を済ませるため立ち上がる。

「りょー!これからスグなら、ガラス空いてるって!どーする?」

「ええっ!お化粧まだなんだけど...」

洗い物だってまだ最中なのに。

「車の中でちゃっとすればいいじゃん!...あ、お願いしますー」


それから大急ぎで用意をして、ホテルのあるエリアに車で向かう。

昨日、稜は寝ていてホテルのあたりは見ていない。
それこそホームページは見ていたが、初めて見るホテルに感嘆の声を上げる。

白い壁で塗られた洋風のホテルで、リゾート&スパという言葉が正に似合う。
高さは3階建てとあまり高くはないが、横に広がっていて、どこかのお洒落な田舎町のような佇まいだ。

同じような建物がいくつか並び、ひとつの街になっている。ホテルの他に、レストランやエステ、屋外スポーツの受付、これから体験する制作コーナーなどに別れている。

「すごい素敵〜」

「ほら、稜!時間ないから!」

駐車場からキョロキョロしながら歩いていると、手をつないだ羚汰が珍しく急かす。

「帰りにゆっくり出来るでしょっ。ガラスの所、急がなきゃ」


ガラスの工房では、先生らしき女の人が待っていた。

「すいません。遅くなりましたー」

「いらっしゃい。どーぞ、こちらへ」

案内され、テーブルで一通り説明を受け、色等を決めて制作に取り掛かる。
釜は一つなので、順番に作ることになるらしい。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ