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第53章 旅行 〜後編〜
羚汰がつないだ手を振り回し、しつこく絡む。

「ねーねー。ちゅーしてよ」

こうなったらするまできっとしつこい。

羚汰の手を引っ張って、誰もいなさそうな路地に入る。
勢いよく引っ張ったので、壁に羚汰を押し付けるカタチだ。
それと同時に、羚汰の唇に急いで触れて離れる。

羚汰が、ふっと笑ったあと、顔をしかめた。

「いってー」

「え!ごめん。大丈夫?」

建物の窓枠のような箇所に、肩のあたりがあたったらしく、手でさすりながらくすくす笑っている。

「壁ドンされたー」

「え?」

「ほら、これってウワサの壁ドンじゃない?」

壁ドンというか、ただ羚汰が壁にもたれかかるように立っていて、その前に稜が立っている。

「壁ドンって、こーでしょ」

片腕を羚汰の顔の横につく。
そんなに身長差はないものの、稜が羚汰の顔の横に手をつくと多少腕が上になり、やっぱり不格好だ。

「ん?なんかおかしいね、こうかな?」

「きゃっ。稜ってば、かっこいいー」

羚汰がしなを作って、目をキラキラさせ、女役をしている。

そこでやっと何をやっているか稜が気づく。
慌てて手を引っ込める。

「ちょっ、やだ、なにさせるの!」

「稜がやりだしたんじゃん!」

真っ赤になって壁から離れようとすると、腕が掴まれ羚汰と位置が反転する。

羚汰の顔が至近距離にやってきて、動きが止まる。

「これが正解?」

壁が稜の背中にあって、羚汰の片腕が肘を付け稜の頭を抱え込むような形でつけてある。

正解がどうかはわからなかったが、このシュチュエーションに、稜の心臓が飛び跳ねる。

ウワサの壁ドンをそんなに知ってるわけではないので、稜にも正解はわからない。

「たぶん...」

反対の手で顔が撫でられ、いつもの様に唇に親指が微かに触れる。

恥ずかしくて、心臓が苦しいぐらいに早くなっているのがわかる。
羚汰は恥ずかしくないのだろうかー。

そう思っていると、羚汰の顔が近づいて唇がそっと重なる。
何度もゆっくり唇が触れ合い、次第に暖かい舌がそっと触れる。

「ん...」

稜からも舌を出して絡ませる。
それに呼応するように、羚汰が力強く稜の口内に舌を押し進める。

羚汰の胸のあたりを掴んでいた手が、背中に回る。

「んふっ...んっ...」

「稜...声出しちゃダメだよ...」
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