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第53章 旅行 〜後編〜
ふと気づくと、いつの間にかホテルのある、外国の町並みエリアを抜けて、少し開けた芝生と小さめの湖に出ている。
湖の周りには、丸太で出来た文字通りのロッジが大小10棟ほど点在している。

小さな平屋のようなものから、2階建て。メゾネットっぽくなったものなど、様々だ。
ロッジの合間には、バーベキューサイトや、炊事場があったり。
ガゼボと呼ばれる東屋があったり。
山のゆるやかな斜面を利用していて、景色がとてもいい。

今日降った雪が、うっすらそれらの屋根を染めていて、とても絵になる。

「うわー。素敵〜」

森家の専用ロッジとはまた違った雰囲気で、どれもが可愛らしく素敵だ。

“タックル稜”と呼ばれていたことも忘れて、しばし見入ってしまう。

「俺たちが泊まってんのは、あのあたり」

羚汰が指さした場所は、もう少し高い位置にあって、三角の屋根が木々の間からちょこっと覗いていた。

「え、じゃあ、さっきここ通った?」

「あの道通ったよ。誰かさん、必死の形相でお化粧してたからね」

羚汰が差した道は、ロッジの間を通っている。

ベースメイクはロッジでしたものの、羚汰に急かされてアイシャドウやチークは車の中でさっと済ませた。
坂道を下りる揺れる車内で中でのアイシャドウは難しく、必死でメイクしていたので、全く外を見る余裕なんかなかったのだ。

「ぐるっとしてたら時間かかるから、あっち戻ろ」

羚汰に引っ張られて、ホテルのほうへと足を向ける。

「ついでにさ、晩御飯の予約もしよっか。何食べたい?」

確か、ホテルにはレストランが3つほど入っている。

スパらしく、有機野菜がふんだんに使われたビュッフェのお店。
ホテルのメインレストランは、カジュアルフレンチのお店。
そして、場所はホテルからちょっと離れるが、古民家を改装して作られた、和食のお店。

「うーん。昨日洋風だったから、和食のお店がいいかな。羚汰は?」

「俺も古民家気になるし、そここの時期ボタン鍋とかあるらしいよ」

「ボタン鍋って、イノシシ?」

「食べたことある?」

「ない!食べてみたい!!」

「空いてるかなー」


ホテルの中に入り、カウンターでお店のことを聞いてみる。
羚汰が聞いてくれている間、また稜はロビーをぐるぐる見渡す。

吹き抜けで広いロビーは、ガラス張りになっていて、さっきの湖やロッジたちが見える。
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