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NEXT 【完結】
第55章 スーツケースの秘密
翌日、ハードルが凄く高くなった気がして、迷ったが思い切って千夏と有希子に相談する。

2人がノリノリになって、設定を考えてくれるらしい。

それから、数日間にわたってLINEでやりとりをして、膨大なやりとりを交わしていくうちに、相当盛り上がってどんどんエスカレートしてゆく。
設定どころか、様々なセリフや、ポージングまで考え出した。

「それはちょっと...引くでしょ」

「だーいじょうぶ!どうせなら、こんぐらいしないと!!」

「そうそう。ぜーったい喜ぶって。盛り上がるって」

稜が果たして2人が考えているように出来るかどうか。

「あー。ダメだよ!今更、辞めるとか無理だよ。せっかくこんなに考えたんだし」

「...えー」

「変に素に戻った方が恥ずかしいわよ。なり切った方がいいと思うな」

千夏はまだしも、有希子までもが力説している。

そういうモノなんだろうか...。
ダメだ。感覚が麻痺してきた気がする。

こういったのは初めてで、勝手がわからない。

「...わかったよ。なんとか頑張る」

「きゃー!!楽しみ!!」

「明日にでも、結果教えてね」

結果って。

「ちなみに。2人はバレンタインはどうするの?」

2人がどんなバレンタインを送るのか気になる。
私にこれだけの事をするように言っておいて、何にもしないとかはないだろう。

有希子の所は、家族でチョコケーキを食べる。
後は子どもたちが寝てから、こっそり2人でテレビでも観て過ごす。

「えっ。それだけ?それって、普段と一緒じゃない?」

「ウチは昔から、イベントとか特にしないし。そんなカンジだからかなー?」


千夏のところは、どうやら家族で集まっての宴会が予定されているらしい。
あまり甘いものを食べない家系で、チョコの代わりに酒類が積まれての大宴会。

「貴之、ベロベロになるまで飲むぞー、とかって息巻いてたから、たぶんウチは完全にお預けだわ...」

体の大きな貴之を運べるワケはなく。
母屋のコタツに雑魚寝となるだろう。


そんな。

「だから稜には頑張ってもらいたい、って気持ちがあるかもね」

「本当にいいよねぇ。羨ましいっ!私も朝までイチャイチャしたーい!」

そう言われちゃうと...。

「...なるべく頑張る、ね」

そう返すのが精一杯だ。
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