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第55章 スーツケースの秘密
それで、稜が同じパーカーを買いに日本のデパートに行った時に、同じのがなかったのだ。

「バレンタインに、まさか、パンツ貰うとはねー」

羚汰がくすくす笑いながらチョコと一緒にサイドテーブルに置き直す。

「えっ。変かな?」

お店の人は、バレンタインにパンツをプレゼントする人、多いって言ってたけど。

「エロいな、と思って」

「えっ」

寝転び直した羚汰が、稜を抱きしめる。

「普通のパンツだよ?そんなビキニとか、Tバックとかじゃないし、普通なことない?」

「そうなの?じゃ、俺もホワイトデーにはパンツを贈ろっかな」

「えっ、いいよ。それは」

羚汰が選んだら、いったいどんな事になるか。

「それともコスプレ衣装がいいかな?」

そう言いながら、まだ着ていた白衣に手をかける。
すっかり着ていたことを忘れていた。
羚汰の指に導かれながら、白衣を脱いでゆく。

コスプレ衣装は、羚汰が喜ぶ物だろう。

「稜の学生服姿も見てみたいから、そうしよっかな」

「無理だよ、制服は。もう何年も着てないし無理無理」

「えー、俺だって学ランなんて中学以来だったし」

羚汰の高校はブレザーだったらしい。
それはそれで見てみたい。

「稜は?セーラー服?ブレザー?」

「ウチの制服は、紺色のブレザー?になるのかなぁ」

田舎の高校にありがちな、全身紺色のブレザーもどきのダッサイ制服だった。
エンジ色の細いリボンをくくるタイプで、スカートはボックスプリーツ。

「だからね、短くしても可愛くないの。唯一靴下は白であれば一応よかったから、ルーズソックスにこだわったんだよねー、そんな事なかった?」

稜の高校時代は、ルーズソックス全盛期で。
学校の校内で履くルーズソックスと、下校の時に履く用のは別で用意して、寄り道をする時は履き替えてからだった。

羚汰の学校は、靴下まで決められていて。
近隣の学校もそんな所が多かったらしく、ルーズソックスを間近で見たことはなかった。

やっぱり年の差なのかー。
確かに、私たちの後すぐぐらいにルーズソックスは下火になった気もする。

「制服はさ、親戚の子にあげちゃったけど、ルーズソックスは残ってたのね」

当時、すごく長いルーズソックスは、結構な金額がしたので、勿体なくて捨てれず、その一番すごいのだけが残っていた。
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