この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第56章 カラダでお支払い
くすくす笑いながら、稜の頭にキスをしている。

「5月になったら、またあいちゃうよ?」

今日、羚汰の26歳の誕生日で、稜とは4つ差になる。
しかし、3ヶ月も経たないうちにやってくる5月には稜の誕生日が来て、また5歳差だ。

でも、そんな風に思ってくれる羚汰が嬉しくて、稜も笑いが零れる。

「うん。追いつきたいけど、追いつけないね」

「いいよ、追いつかなくて」

もう歳の差を気にするのはやめたい。
実際、5歳ほどの差は、感じなくなってきている。
それに、羚汰がもし同じ年だとしても、きっとこのカンジは変わらない。

言葉にはしなかったが、羚汰も同じ思いでいてくれる気がした。

羚汰の指が、稜の腕を撫でる。

「で、明日ー、じゃなくてもう今日か。3時には、バイト抜けられると思うか、お店の外で待ってて」

羚汰のバイトの昼休憩を利用して、買い物に行くことになっている。
誕生日プレゼントに迷った稜が、一緒に買いに行くことを提案したからだ。

「うん。わかった」

「何だったら、お昼、ウチの店で食べて待ってくれてもいいけどー」

「えっ、1人で?それはちょっと...」

ラコルテで、一人ぼっちのランチは悲しい。
それに、買い物を済ませて、軽くでいいから羚汰と一緒にランチしたい。

「そりゃそうか。稜1人でなんかいたら、ダイキが絶対何かしそーだしなぁ」

ぶつぶつと羚汰が何かを言っている。
前から思ってたけど、ダイキにはあまり信用がなさそうだ。

3月が近づいてきたとはいえ、まだ寒い日が続く。
どこかお店の中かカフェで待ち合わせするのもいいけど。
稜が待ってるのがわかったら、早く抜けれるかもなのだ。

「3時ちょっと前に、お店に行くね」

「ん。稜と待ち合わせとか久しぶりだ」

そう言われればそうかもしれない。
一緒に住むようになって、待ち合わせすることはほとんどなくなった。

腰のあたりを撫でていた羚汰の指先が、いつの間にか稜の胸をゆったりと進み、その先にたどり着く。
円を描くように、次第に力を込めて刺激する。

「...んっ、羚汰」

振り返る稜の唇を塞ぐように音を立てて舌を交わしながら、その体に覆いかぶさる。

「あ...羚汰っ、もう寝るんじゃ...」

「俺の誕生日だよ?さっきので終わるワケないじゃん」

すこぶる嬉しそうな羚汰の顔がまた近づいて、唇が重なった。
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ