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NEXT 【完結】
第58章 3週間ぶり
LINEが来て、止まっていた音楽の再生ボタンを押す。

ちょうどサビにかかる所で切れたので、少し前を押してそこから歌いだす。

また同じようにサビ前で音楽が止まり、LINEが来た音がする。

もーー!!

画面を見ると、案の定、また桃香で。

「温かくなってきたから、最近このあたり、変質者出るみたいですよ」

「事務所にまで入ってくるかもですよ?ホント早く帰って下さいねっ」

...確かに、急に温かくなってきて、そういう輩が出没するシーズンがやってきたのかもしれない。

稜は、広い室内を見渡して、少し不安になる。

でも、こんな書類広げちゃったし。



ふと思いついて、会社のドアに内側から鍵を掛ける。

これで不審な人物は入れない。

誰か営業の人とか帰って来ても、鍵があるから入れるし。


よしよし。

また音楽止められたら嫌なので、もう音楽しか鳴らないように設定して。

音楽を再生しつつ、作業に戻る。

少しボリュームを上げて。
歌声も大きくなる。

英語が出来るわけでもないし、歌詞カードなど見ないから、適当な歌詞を歌いまくる。
ストレス解消にとてもいい。

そういえば、最近、仕事が忙しいのもあって、会社の女子会が行われていない。

久しぶりにカラオケ行きたいな〜。

ノリノリで歌っていて、ふと玄関の辺りで何やら音がした気がして、音楽のボリュームを下げる。

耳を澄ましてみるものの、何の音もしない。

なんだかちょっと気持ちが悪い。

...まさかねー。

またボリュームをあげて、歌いはじめようとした時、

ドアノブがガチャガチャっと鳴る音がして、ドアが叩かれる。
磨りガラスが大きく入ったドアなので、そんなに強くは叩かれない。

音楽を大きくかけていたが、今度は流石に稜も気付いた。

びっくりして動きがとまる。

こんな時、自分は冷静に対応出来ると思っていたのに。

実際は、驚きと恐怖心で身動きが取れないとは情けない。

と、とりあえず、鍵はかかっているし。
事務所には入れない...よね。

あ、でもガラス割ったら...。

いやいや、こんな事務所にお金ないし。

一昔前なら、お客様から現金をお預かりすることもあったが、最近は引き落としかクレジット決済がほとんどで。
現金は置いてない。

ん?露出狂が、事務所に来る?

短い時間に頭の中がぐちゃぐちゃだ。
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