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NEXT 【完結】
第58章 3週間ぶり
頭を撫でていた優しい手が、顔を撫でる。
いつもの様に指で頬を撫で、それから親指が唇にそっと触れる。

艶っぽい瞳に見つめられて、吐息が顔にかかる。

その瞳に吸い寄せられるように、稜も手を伸ばして、羚汰の唇に触れる。
指にわずかだが湿った空気が当たって、それだけで稜の背中を何かが駆け上がる。

親指で唇を少し押されて、閉じていた口がわずかに開いて稜の吐息も漏れる。

「っ...ふ...」

少しずつ近づいていた唇が重なる。

こぼさまいとしてか吐息ごと下唇を軽く吸われ、それから何度も唇が重なる。

「ん...」

次第に舌が触れる。
初めは遠慮がちに、柔らかく。
それから、徐々に深く絡めとるように踊り出す。

羚汰のキスは、甘い。

いつもよりずっと甘くて、だけどいつもの羚汰でもあり。

愛おしさと懐かしさと嬉しさとー、たくさんの感情がいっぱいになって胸にこみ上げてくる。
体は火照って熱くなり、もう何も考えられなくなる。

「ふ...ふぅんっ...」

稜も必死で食らいつくようにして、羚汰に応える。

そんな稜に、羚汰も抑えが効かなくなったのか、貪るようなキスに変わり、手を頭の後ろに回して引き寄せる。

めまいがするほどの応酬に、呼吸もままならない。

「...んっ、んはっ、はぁっ」

「はっ、...ごめ...止まらなくなった...」

荒い息を互いに繰り返しながら、なおも唇が重なる。

首筋に落ちかかる唾液も舐め取られ、顔のあちこちにキスが落とされる。

呼吸が落ち着くと同時に、頭がクリアになってゆく。

「...ちゃった...」

「...ん?」

羚汰がキスするのをやめて、顔をのぞき込む。

「会社で、...キスしちゃった...」

「あはは」

羚汰が笑い出す。

「稜が良ければ続きもするけど?」

そう言いながら、腰に回した手がスカートの上からお尻をなでおろす。

「それは、ダメ...」

そうは言うものの、キスする前ほどの迫力はない。

稜の体は熱く火照っていて、顔も上気している。

そんな稜を察してか、羚汰が優しく微笑む。

「さっきみたいに鍵かけたら、誰も入って来ないんじゃね?」
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