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第59章 ハルノナヤミ
いつものバイト終わりの時間よりは早かったものの、10時を過ぎて羚汰が帰ってきた。

「おかえりー」

「ただいま。あー、やーーーっと帰ってきたー」

玄関で稜をぎゅーっと抱きしめながら、羚汰がこぼす。

「午前中、一旦帰ってきたんでしょ?」

会社に向かう稜と駅で分かれてから、羚汰は一度マンションに戻った筈だ。
なので、すごく久しぶりに帰ってきた風な口ぶりが稜にはおかしい。

「だって。そん時は稜がいなかったから、帰ってきたーってカンジじゃないもん」

体を少しゆるめて、顔が近づき見つめられる。

そんな風に見つめられると、恥ずかしくなってくる。

「りょーう。こっち見て?」

背けた顔を、顎のあたりをつかまれて向けられる。

「部屋に入ろうよぉ...んふっ」

柔らかく唇が触れる。

吐息が吸われ、唇を挟むように口付けされる。

「んー?それよりさ。久しぶりだし、一緒に風呂入ろっか」

くすくす笑うように口づけを繰り返しながら、羚汰が誘う。

「...私、もう入ったし」

「えー。いいじゃん。入ろうよー」

3週間ぶりに会ったとはいえ、昨日といい、こんなにいちゃいちゃしていいもんなんだろうか。
前も羚汰は甘々だったが、なんだか拍車がかかった気がする。

「だーめ。長くなるもん。一人で早く入ってきて」

「...明日、何かあるの?」

羚汰が怪訝そうな顔をしている。

「何もないけど...。昨日あまり寝てないから、ゆっくり眠りたいかなーって」

「ふーん。ま、今日も眠らせないけどね」

にやりと羚汰が笑って、唇が重なり今度は舌が大きく入ってくる。

「ふぁっ、...んっ」

体が溶けそうになるキスに、羚汰に身をあずけてしまう。

「ん、そーいや、新しいベッドだよね?」

羚汰が出掛けている間に、注文していたダブルベッドが届いていた。
体の力が抜けた稜が、必死に羚汰の首に捕まりながら頷く。

「そっかー。じゃ、スグ浴びて行くから、待ってて」

も一度軽く唇が重なり、羚汰がすっと離れた。

「...もぅ」

「ん?何?やっぱり一緒に風呂入りたい?」

服を大急ぎで脱ぎながら、羚汰が笑って言葉を投げかける。

「違うっ」

稜は慌てて寝室へ移動した。

なんだか、帰った途端羚汰のペースで、嬉しくもあり悔しくもあり。

ふと何かに気づいて稜は、棚からある物を取り出したー。
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