この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
NEXT 【完結】
第59章 ハルノナヤミ
「おっ。...あれ?」

寝室のドアを開けて、羚汰が少し戸惑っている。

いつものベッドサイドのライトではなく、クリスマスに使ったキャンドルに部屋が照らされていたからだ。

そうと気づいた羚汰の顔がにまにまっと笑いに変わる。

羚汰を驚かそうと思ったのに、なんだかしてやられた気がしてきて、稜は布団をかぶった。

「これが新しいベッドかー」

そう言いながら、布団の中に入ってくる。

言葉通りなら、午前中に帰ってきた時には寝室に寄らなかったのだろう。

「捕まえたー」

以前より少し広くなったベッドの中で、いつものように後ろから抱きしめられる。

新しいベッドと布団の寝心地と、新しいシーツやカバーの肌触りが、とても心地よい。

「あーーーー。ヤバい。ちょーー幸せなカンジ」

羚汰の大げさな感想に、笑ってしまう。

「何それー」

「だって、すげー気持ちいくね?」

確かに、今までのベッドより格段寝心地がいい。
あの別荘のとまではいかないが。

「やべぇ。このまま、寝そう」

昨日寝てないのは羚汰も同じだ。
疲れているはずなのに。

「午前中帰って寝たのかと思った」

バイト先には夕方顔を出すと言っていたので、てっきり一度戻った時に、昼寝をしたと思っていた。

「んー。色々やんなきゃいけない事があってさー。荷物置いて着替えてすぐ出たんだよねー」

羚汰の指が、稜の腕をさわさわっと撫でる。
絶妙の触れ具合に、体がざわっと波たつ。

「...ふぅうっ」

声を出さまいと耐えていたのに、同時にうなじにキスをされて、否応なしに出てしまう。

腕を撫でていた指先が、上しか着ていないパジャマから出た太ももを同じように撫で出す。

「...っ」

耐える稜に、耳元で羚汰がくすくす笑っている。

「なんで我慢してんの。声出していんだよ?今日は」

昨日のホテルは、流石に声をそこまで出すわけにはいかず、おさえていた。
確かに羚汰の言う通りなんだけど。

「あ、そうそう。今日、駅前のあの不動産屋にさ、家賃払いに行ったんだけど」

羚汰は出かける前に、今月分の家賃を振り込むの忘れていて、ごく最近電話がかかってきたらしい。

「下の601、決まったって。来週あたり引っ越してくるらしーよ」

「ふぇっ。ホントに?」

「ほら、だから今日は声出しとこ?」
/1240ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ