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NEXT 【完結】
第60章 Downstairs
「ここ、シワんなってる」

「えっ」

慌てて眉間に伸ばそうとする手を掴まれて、指が絡まる。
同時に眉間に羚汰の唇が触れている。

「ごめんね。ホント、一杯だけ付き合ったらスグ帰るから」

「うん...」

「稜は?今日は何するの?」

特に予定はない。

そろそろ冬物の片付けをして、自分の部屋から春物をごそっと移動させようかと思ったぐらいだ。

クリーニング屋に出したり、食材の買い物したりもしないといけない。

なんとなくの予定を伝えると、羚汰にもクリーニングに出すものを頼まれる。
なんだか照れくさい。

「もう春かー。早いな」

まだ3月半ばで、朝夜は寒い。
それでも今までの寒さとは違って、春が来ているのを感じる。

エアコンをつける回数もがくっと減ってきて、昨日なんかもつけていない。

それでも布団からはなかなか出にくい。

羚汰の唇がオデコから顔のあちこちに下りてきて、足も絡まっている。

この温もりが出にくくさせているのかもしれない。

稜も手を伸ばして、羚汰のすべすべですこし隆起した胸を触り、そこへ唇を寄せる。

羚汰がくすぐったがって笑っている。

互いの体に唇を押し付けるようにキスをしあっては笑った。


「羚汰?...時間は大丈夫なの?」

「んー。そろそろヤバイかもね」

カーテンからこぼれる明るさは、もう朝日と呼べるものではない。

「遅刻しちゃうよ」

「もうちょっとだけ」

そう言って、体を離そうとする稜の背中にキスをする。

稜が手を伸ばして、サイドテーブルの自分のスマホを見る。

ゆっくりしてたけど、羚汰が出かけるまで、本当に時間が無い。

「羚汰っ、ホントにヤバイって」

「えー。昨日1回しかシテないのにー」

前日からの睡眠不足がたたったのか、2人してすっかり眠り、こんな時間になった。
羚汰は、また朝早く起きてー、のつもりだったのが、どうやら目覚ましを忘れていたらしい。

起き上がった稜の体を追いかけるようにして、羚汰も体を起こす。

「羚汰っ」

「なあに?」

抱きしめられ、首筋を舐めあげるようにされると、稜の体も火がついてくる。

「...あっ、...ほんと、だ...め...」

「その声、逆効果なんだけど」

羚汰の声も色を帯びていて、稜の体にゾクゾクっと響く。

でも本当に時間が無いわけで。
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