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第63章 お泊り会2
「え。でも、リョウって だいがくせい でしょ。しごとじゃなくて、バイトじゃないの?」

「え、あ、うん。そう。バイトなんだけど...」

小さな華乃ちゃんにもわかるようにーと思って説明したのに、そんな心配はいらなかったようだ。

話し方も、今どきの女子高生かと思える。
肩にかかる髪を後ろにやる手つきも、なんだかそれっぽい。
幼児ではなく、すっかりレディだ。

「バイトだったらさ、おやすみしたらよくない?」

「かーのー!」

自分の髪を拭いていた有希子がたしなめる。

「だって、華乃、リョウといっしょに ねたかったんだもん」

ええっ。女子高生なら問題発言だ。
もうすぐ5歳だから、そういう意図はないと思うけど。

「お休み、お店の人にお願いしたんだけど、忙しいからダメって言われたんだって」

本当のことである。
春先のこの時期は花見はもちろん、歓送迎会も多い。
昼にお休みが貰えたのもやっとのことだったのだ。

「父さんと一緒に寝ればいいでしょ。父さん、2階で華乃が来るの待ってるよ」

父さんとは、尚のことだ。
正確には酔っ払って寝ているのだが。

「えー、だって、とうさんとはいっつもいっしょにねてるしー。だいたい、イケメンじゃないしー」

肩をがっくり落としてすごく残念そうな姿が、少し芝居がかって見える。

「...華乃ちゃん、イケメンと一緒に寝たいの?」

「イケメンとだと しあわせなきもちで ねむれるじゃない?」

当然、といった説明に有希子と顔を見合わせて苦笑してしまう。

「ほいくえんではね、りゅうくんとけんくんのあいだでねるの。あ、ふたりはね、華乃のカレシなんだけど」

「華乃ちゃん、彼氏いるの?2人も!?」

「そうだよ」

驚いて有希子の顔をまた見るも、眉間に軽くシワを寄せてうなづいている。
華乃ちゃんは保育園でモテモテということか。

「...おねえちゃんは、カレシいないの?」

「へっ」

さも『彼氏いないんでしょ』と哀れんだ目で見上げてくる。

これには言葉を失ってしまった。
有希子が笑い出し、代わりに説明してくれる。

「華乃。リョウくんが彼氏なんだよ」

「え。そうなの〜?」

「う、うん」

なんだか5歳児相手に照れてしまう。

「ほら、だから華乃は大人しく父さんと寝てちょーだい!」

なんとか華乃ちゃんは2階へとあがっていった。
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