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第63章 お泊り会2
それと...、そうだ。内山の話をしてたんだった。

有希子にその事を話すと、有希子も「誰?」と忘れている様子。
当事者の稜がすっかり忘れ去っていたぐらいだ。
有希子が覚えているはずもない。

「しかし、その人、また会いたいとか言ってきたんだー。へー」

有希子が不思議そうな顔で、ある意味感心している。

「離婚したから付き合おうって言うつもりだったってこと?調子いいね」

稜が断ったのは、その点だけではなかったのだが。
内山的には、そう捉えていたということか。

「ま、私は分かったけど。羚汰くんは誤解したままだと思うから、連絡しといたら?」

誤解?

不思議そうな顔をしていると。

稜が貴之と話しているのが、かなり怪しかったらしく。

確かに貴之は、気を使ってか身をかがめてこそこそ話をしていて。
稜も、焦ったり照れたりで、顔色が真っ赤になったり。

有希子が見てもなんだかこそこそ怪しい2人に見えたらしい。

「そんな!!だって、貴之さんだよ?」

千夏の旦那さんだ。
しかも、新婚ほやほやで。

確かにあの時は2人で話したかもしれないが、それだって皆の目の前だし。

「嫉妬って、理屈じゃないよねー」

「っ!」

確かに、羚汰が少し嫉妬したかなとは思った。
だけど、そこまで誤解を生むほどのことはないと思っていたのだが。

そうだ。
あれから寝てしまっていたので、羚汰と連絡を取ってない。
携帯、というかカバン!

「あ、そこあるよ」

さっきまで稜が横になっていたソファの横に、母屋に置き忘れていたと思った稜のカバンが置いてある。

慌てて携帯を取り出す。
いつもなら電車に乗っただの、バイト先に着いただの。何かにつけてLINEをしてくる羚汰から、一切書き込みがなかった。
一本電車を遅らせたので、バイトにギリギリだったからと思うが...。

ホントに何かを疑ってる?

...まさか!


とりあえず、無事に着いたのかということと。
気分が悪くなったのが寝て治ったからと、稜が送る。

貴之との会話はどこまで書いたらいいのか。

内山のことは、話したことない。
今更、それを一からLINEで説明するのもおかしいし。
変に言い訳するのも怪しまれるだけだ。

あたふたしていると、有希子がアドバイスをくれる。

「バイト終わったら電話してもらったら?」

「...そうする」
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