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第63章 お泊り会2
「えっ、だって待ってたんだけど、千夏がなかなか出てこなくて...」

なんとか出てきた貴之を捕まえたものの、少し話し込んでしまって。

「えー、私?」

「ほら、ゴルフから帰ってきた貴之さんが着替えるって言って一緒に家に入って出てこなくて...」

「あーー。あれねーー」

遮るように言葉をかぶせ、少しバツの悪そうな顔を隠すようにワイングラスを傾けている。



「ヤってたんでしょ」

有希子がやれやれという口ぶりで、ボトルを千夏に差し出す。

「あーーー、バレてた?」

千夏がてへぺろっと舌を出す。

「ええっ!」

「まあ、皆は気づいてないだろうけど」

確か、あの時は、洗濯物がどうとか...。

そういえば、髪が乱れて、顔も上気していたような。

思い当たることが今になってつながって、稜が赤くなる。

「やだ、すぐそばに皆いたのに!」

「や、初めはそんなつもりなかったのよ!」

2階にウォークインクローゼットがあって。
そこで、本当に着替えを手伝っていたらしい。
そしたら、そこで盛り上がってしまってー。

「ウォークインクローゼットかー。うちにはナイなー」

残念そうに有希子が呟いている。

有希子の家は、昭和の香りがする古めの一戸建てだ。
ウォークインクローゼットなどないのだろう。

「あの狭くて薄暗いカンジがなんかよくってー」

ワインをがふ飲みしたからか、思い出して千夏がポワンとしている。

「ちょっと、今日はもうヤらないでよ。あんたたちの寝室、隣なんだから」

尚と子どもたち3人が寝る予定の部屋は、千夏たちの寝室と隣り合わせだ。
稜と有希子は、千夏も含めてこのリビングに寝る予定だが。

「もうしないよー。貴之、今ごろベロンベロンだろうし。そのまま母屋で寝るでしょ」

その着替えの時に、夜出来ないねって話になって。
じゃ、今ちょっとヤる?
という流れになったらしい。

「稜、真っ赤だけど」

「だって!」

生々しい話に、稜は自分の顔が耳まで真っ赤になっているのを感じる。

自分だったらー。
家の外と中とはいえ、千夏と有希子がすぐ近くに居るのにー。
しかも、親戚一同、ちいさな子どもたちもいる。

考えただけで、沸騰しそうだ。

「ま、稜には無理かもねー」

2人がうんうんと頷いている。

無理でいい。無理で。
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