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第63章 お泊り会2
「でも、羚汰くんは、そういうの好きそう〜」



口に含んだワインを吹き出しそうになる。

そんな稜を見て、千夏がきゃっきゃとはしゃいでいる。

「でしょー。ほら、否定しないじゃん」

確かに。確かに、そういうシチュエーションは好きそうだ。
映画館の時に、随分思い知らされた。

「千夏。飲みすぎー。ほら、お水」

有希子が千夏に水を汲んで渡す。
いつの間にか三人分のお水が用意されていて、稜も火照った顔を覚まそうと手を伸ばす。

ほとんど飲まない2人の代わりに、千夏1人でもうボトルが空いている。

「えー。いらない。それより、冷蔵庫から次のヤツ取ってー」

さっき、冷蔵庫を覗いたときにワインばかりだったのはこういう理由だったらしい。
冷えた飲み物が好きな千夏は赤も冷やしてしまう。

「冷たい飲み物ばっかじゃない。私、ホットワインにしよ。ちょっと台所借りるわよ」

「どーぞー」

確認を取るより早く、有希子は鍋を出したりパタパタと動き回る。

「稜もいる?ホットワイン」

「じゃあ、ちょっとだけー」

ワインを半分ほど注ぐと、ボトルが千夏に渡る。

「このオレンジ使っていい?」

「はいはーい」

手際よく半分が絞られ、半分がカットされ、鍋に投入される。

「シナモンがあればいいんだけど...ないよね?」

「あはは!そんなのないよ〜」

あっという間にホットワインが完成した。

有希子の手際の良さには本当に感心する。

「おいしい」

じんわり体に暖かいワインが広がる。
今まで、ホットワインな馴染みがなかったけど、これはいいかもしれない。

「よかった」

「ホットワインって、オレンジが入ってるの?知らなかったー」

「別にオレンジって決まった訳でもないと思うけど、他にも蜂蜜入れたり、メイプルシロップでもいいしー」

2人でホットワインについて話していると、千夏も気になりだしたらしい。

「えー、そんなに美味しいなら、私も飲みたい!」

「はいはい。そう言うと思って、まだあるよ」

3人でマグカップで乾杯だ。

「うーん。なんかワインが温かいのが不思議ー。変なカンジー」

そう言いながらも、飲み進めているので不味いのではないだろう。

有希子と顔を見合わせて笑う。

3人でたわいもない話をしていると、稜のスマホの微かに音がしたー。
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