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NEXT 【完結】
第66章 トケル
体中を駆け巡る快感に意識が飛びそうになるのを、なんとか保っていると。
すこぶる嬉しそうな羚汰の顔が近づいてきて、キスを奪われる。

この顔。
この羚汰の嬉しそうに楽しそうに笑う顔がとてつもなく可愛くて、胸がきゅんとなる。

稜も必死でキスを返して、舌を軽く絡ませる。

「はぁっ、マジで気持ちよかったー。稜は?大丈夫?」

「うん...」

「会社、行けそ?」

「...なんとか」

というか、なんとかして行かないといけない。
今日は金曜日で明日から休みだし。

羚汰の顔が複雑そうな表情を浮かべている。

「...どうしたの?」

「んー。だって、ここはさ。“もう、羚汰激しすぎてムリぃ〜。会社なんて行けない”とかって言って欲しいかなぁ、って」

にいっと笑って、また口づけされる。

それって、どんなバカな女の子。
冗談でも、私がそんな事を言うわけはないのに。

「言わないよ!そんなの」

...どんなに思っていたとしても。

「えー」

そう言いながらも、羚汰が嬉しそうにぎゅうっと抱きしめてくる。

「も1回シたら、言うかもね。このまま、続きシよっか?」

まだ繋がったままの体を、羚汰がぐっと押し進める。

「えっ!ひゃぁっ!...むっ、ムリムリムリっ!!」

羚汰の腕の中で慌てていると、羚汰が堪らず笑い出す。

「ま、コレでいっかー」

そう言って稜のおデコにキスを落とすと、稜のナカから体を引いた。

羚汰の笑った意味を考えていて、やっと理解する。

さっき、そんなセリフは言えないと言ったばかりなのに、内容は少し違うが似たセリフを叫んでしまっている。

それに気づくと恥ずかしくて、羚汰が掛けてくれた布団を頭まで被って小さくなる。

「何してんのー」

羚汰が戻ってきて、またぎゅうっと後ろから抱きしめる。

首をひねって羚汰を、見る。

「ん?」

羚汰の笑顔につられて、稜も笑いがこぼれる。

「...ううん」

「何だよー?何かあんなら、言って」

今度は体ごと捻って、羚汰の方を向く。

「いつもの羚汰だな、と思って」

手を伸ばして、汗を拭いたからだろうかふわっとした質感を取り戻した羚汰の前髪をさわる。
根元のあたりはまだ湿っているようだ。

「ここ数日、羚汰がいつもとなんか違ってて...不安だった」

「稜...ごめんな」
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